Dell Studio Slim 540s

Dell Studio Slim 540s

注文～到着まで

前回、メインパソコンの Dell Dimension 4600C を買ってから6年と少し経過しました。
従来は3年間隔でパソコンを買い換えてきたのですが、今回は異例の6年ぶりです。これは Windows-Xp の完成度が高く不満がなかったことと、Windows-Vista があまりにも魅力がなかったからです。やっと本命の Windows7 が出たので買い換える気になったのです。

私がセレクトした Dell Studio Slim 540s (Studio/540s Wiki) のスペックは以下です。 2010年1月4日に注文しました。

項目	内容
OS	Windows7 Pro/64bit → Windows10 Pro/64bit にアップグレード
Office	KINGSOFT Office 2010 Standard (解説本付属) → KINGSOFT Office 2013 にアップグレード
CPU	Intel Core 2 Quad Q8300 (4MB L2 cashe, 2.5GHz clock, 1333MHz FSB)
Chip set	Intel 82G45
Memory	4GB (DDR2 SDRAM 800MHz 2GB×2) → 8GB (DDR2 SDRAM 800MHz 2GB×4) に換装
Graphics	ATI Radeon HD4350 (DVI/HDMI/VGA)
HDD	500GB SATA (7,200rpm)
DVD	スーパーマルチドライブ (Roxio Burn 付属)
NIC	1000Base-T/100Base-TX/10Base-T
I/F	VGA×1, USB2.0ポート×6, IEEE1394×1, HDMI×1 S/PDIF×1 (同軸), 7.1ch オーディオ
Slot	[PCI-Express x16]×1, [PCI-Express x1]×2, [PCI]×1 (全てロープロファイル)
その他	USB キーボード＋ USB オプチカルマウス

＜ひとり言＞

LCD モニタなしの本体だけの注文です。
- LCD モニタは 1,920×1,080ピクセルの I/O DATA LCD-DTV222XBR を使うので不用です。 LCD-DTV222XBR との接続は 540s が DVI-I コネクタと HDMI コネクタを搭載しているので、どちらでもできそうです。
- 無理矢理買わされるキーボードもマウスも要らないんだけどなぁ～～
- 「標準パッケージ」に「Windows7 を Home Premium → Professional にアップグレード」、「互換 Office ソフト追加」だけです。
- 互換 Office ソフトの KINGSOFT Office 2010 はどの程度 Microsoft Office と互換性あるのか興味を持ったので一緒に注文してみました。オンラインダウンロード版をメーカより直接買うと4,980円しますが、Dell から買うと CD-ROM と解説本が添付されて3,480円なので安いです。
- メモリは Dell から買うよりアキバのほうが安いので、最低限でイイか。空きメモリスロットはあと2個あるし。今回 64bit OS を選んだのは、32bit OS では搭載メモリは 4GB が最大限界だからです。 64bit OS では 4GB を超えるメモリを搭載できます。
Dell PC の傾向として、基本パッケージは安いのですが、構成変更するとその変更費用がかなり高めです。従って、できるだけ変更しないほうがコストパフォーマンスが良いです。以下はその例です。
- 私は I/O DATA LCD-DTV222XBR を自宅近くのパソコンショップで29,700円で買いましたが、Dell から買うと49,800円です。(2010年1月現在)
- 増設メモリを Dell で 4GB (2GB×2) 発注すると21,000円ですが、アキバでは7千円くらいで買えます。(2010年1月現在)
- こういうのは自分で DIY できるスキルがあれば節約できます。
ちょっとした不安は 64bit OS なので、従来使っていたアプリケーションソフトとの互換性はどうなんだろう・・・

お値段は以下でした。パッケージ価格なので、安いのか高いのか判りません。予算内であるのは確かです。

Studio Slim Desktop 540s ベーシックパッケージ	64,980円
Windows7 Home Premium → Professional アップグレード	5,040円
KINGSOFT Office 2010 Standard	3,480円
配送料	4,200円
配送料割引額	-3,675円
合計金額 (税込)	74,025円

注文から11日で届きました。作り置き状態の「放置」期間が6日間とともかく長いです。おそらく Dell では国際出荷日が決まっており、製作したものをまとめてロット感覚で出荷するのだと思います。ですから、この国際出荷日にうまく乗ったら早く届くと思います。

日付	Dell での状況
2010年1月4日9時30分	注文完了
2010年1月4日	製造開始
2010年1月5日	製造完了
2010年1月6～11日	放置 (輸出手続き中？)
2010年1月12～13日	国際輸送 (中国→日本)
2010年1月14日	国内受入完了→出荷
2010年1月15日	我が家に到着

外観や端子類など

外観およびフロントパネル
- フロントパネルはノッペラボウに近いです。以下の標準インタフェースコネクタがあります。
  - USB2.0×2
  - ヘッドホン端子
  - マイク端子
- フロントパネル上部右側には [DVD スーパーマルチドライブ] が実装されており、一番上のボタンで開閉できます。
- 4600C との大きな違いは、筐体構造です。 540s は一般的な構造に変更されました。
リアパネル
- 上から以下の標準インタフェースコネクタが並んでいます。 4600C にあった [パラレル] [PS/2 KB] [PS/2 Mouse] コネクタは廃止されました。 KB や Mouse は現在 USB が主流なので当然の流れです。パラレルインタフェースは従来も全然使わなかったので廃止の影響はないです。私的にはシリアルインタフェースはぜひ欲しいのですがね。 USB～シリアル変換だと常にドライバー（ソフト）の問題が絡んできます。
  - S/PDIF 出力 (同軸)
  - VGA 出力 (増設ビデオカードを実装したので無効、マスクキャップされています)
  - USB2.0×4
  - IEEE1394
  - 1000Base-T/100Base-TX/10Base-T
  - HDMI 出力 (増設ビデオカードを実装したので無効、マスクキャップされています)
  - 7.1ch Audio 端子群
- 増設ビデオカード関連は以下です。これらを使ってデュアルモニタ化も可能です。
  - DVI-I 出力 (VGA 出力はありませんが、付属の [DVI→VGA 変換コネクタ] で VGA モニタも接続可能です)
  - HDMI 出力
- 4スロットのうち、1スロットを増設ビデオカードで消費していますが、まだ3スロット使えます。写真は後述のシリアルカードを増設したので、下側の2スロットにシリアルコネクタが見えます。
- 一番下には電源コネクタがあります。
内部構造
- リアパネル側にある天板を固定する2本の大きなネジ（手で回すことが可能）を外すと左サイドカバーが取れ、この写真の状態になります。写真をクリックすると拡大写真が表示できます。
- これまでの 4600C の筐体はシェル構造で表面は全プラスチックという独特の構造でした。 540s では筐体は一般のものに近くなり、プラスチック部はフロントパネルだけとなりました。
- 4600C の CPU ファンはエスカルゴファンでしたが、これが普通のファンに変更されています。
- DVD などのドライブは 4600C ではノート用のスリムタイプでしたが、540s では標準サイズに変更されました。
- 以上の変更は進化ではなく、コストダウンと思います。
- ファンは CPU FAN 以外にもう1個あって、写真では CPU FAN の右側に見えます。
- HDD ドライブの取付が 540s を縦型設置した時に、コネクタ側が上になります。大丈夫かなぁ～大昔の HDD (容量が5MB とか 10MB の初期の HDD) では、この方向は引力がヘッドのシーク機構に影響を与えるので設置禁止でした。
- 全体的に集積度が高いです。内部はギチギチです。

メインボード

メインボードのコネクタ等の配置は以下です。

番号	内容	番号	内容
1	CPU ソケット	2	CPU FAN ソケット
3	Clear PW ジャンパ	4	Clear CMOS ジャンパ
5	DIMM-1	6	DIMM-3
7	DIMM-2	8	DIMM-4
9	主電源コネクタ (ATX)	10	SATA0
11	SATA1	12	SATA5
13	SATA4	14	S/PDIF OUT-1
15	前面パネルコネクタ	16	USB5
17	USB4	18	USB3
19	USB2	20	USB1
21	IEEE1394	22	バッテリ
23	前面オーディオコネクタ	24	[PCI]
25	[PCI Express x1]-2	26	[PCI Express x1]-1
27	[PCI Express x16]	28	オーディオコネクタ
29	HDMI	30	USB×2, LAN
31	Chassis FAN コネクタ	32	USB×2, IEEE1394
33	VGA	34	S/PDIF OUT-2
35	CPU 電源

Dell には珍しくメモリスロットが4スロットもあります。注文した 4GB (2GB×2) で既に2スロットが埋まっていますが、あと2スロット使えます。空スロットがあるので、メモリ増設で無駄が出ません。メモリのペアリングは DIMM-1/DIMM-2, DIMM-3/DIMM-4 です。このペアでは同じスペックのメモリを使うほうが良いです。
増設カードスロットが4スロットあって、[PCI-Express x16], [PCI-Express x1]×2, [PCI] です。
チップセットは Intel 82G45 です。

パソコンの値段

以下がパソコン買い替えの変遷です。年と共にスペックが大幅に向上して値段は確実に下がっていることが判ります。

買替時期	マシン	価格	CPU	メモリ	HDD	DVD/CD	モニタ	OS
2000年8月	Gateway Performance 733	12万円	Pentium3 733MHz	128MB	15GB	CD-ROM	なし	Windows-Me
2003年8月	Dell Dimension 4600C	11万円	Pentium4 2.4GHz	512MB	80GB	CD-R/RW	15" TFT	Windows-Xp
2010年1月 (今回)	Dell Studio Slim 540s	7万円	Core 2 Quad 2.5GHz	4GB	500GB	DVD Super Multi	なし	Windows7

私のパソコン選択方法は、その時代の最先端スペックではなく、「並よりも少し上」のコストパフォーマンス重視です。これでも性能は確実に上がっています。
パソコンは自動車と一緒です。 3年もするとほぼ価値ゼロです。自動車は10年使えますが、パソコンは10年は絶対無理です。自動車より価値寿命が短いです。

旧 4600C から新 540s への環境移行

データの移行は既に家庭 LAN 内に NAS (ネットワークストレージ) を設置してあったので、この NAS 経由で行いました。同時に NAS 内にバックアップデータが残りますので、この方法が合理的と思います。 PC で一番重要なのはデータです。これさえ移行できれば、あとは小細工だけです。
使いたいアプリケーションソフトを 540s に新規インストールして、上記データとのリンク付けをします。これはやや面倒で時間がかかります。
- 私の場合、メーラーに Thunderbird を使用しており、メールデータが膨大にあります。これの移行はプロファイルの管理を熟読してプロファイルごと 540s にコピーしました。
- IE の「お気に入り」の移行は C:\Documents and Settings\(UserName)\Favorites フォルダを丸ごとコピーしました。

使ってみました

操作感
- やはり速いです！！！　マシンに待たされる感じが全くありません。私よりマシンのほうが完全に速いです。
- マシンの立ち上げ／立ち下げも速いです。電源ボタン OFF でリジュームのようになります。完全シャトダウンは [スタート] からでないとできません。
- ストレスを感じないマシンです。
動作音
- とっても静かです。排気ファンの回転をコントロールしており、風がソヨソヨと軽く流れている時とターボごとき強風が流れている時があります。
- ハードディスクの動作音は流体軸受で、とっても静かです。
Virtual PC
- Windows7 には仮想マシンを立ち上げできる Virtual PC という機能があります。
- 新規の Virtual PC を作成すると、Boot メディア挿入催促メッセージが出ます。ここで CD-ROM やネットから好きな OS をインストールできます。
- Windows に限らず Linux 等もインストールできると思います。私は Windows-Xp を立ち上げてみました。
KINGSOFT Office 2010
- 3,480円の互換 Office ソフトですが、見え方も操作も丸っきり MS Office と同じです。
- 全然問題ありません。導入して良かった！です。

増設

I/O DATA LCD-DTV222XBR
- 540s より前の2009年12月19日に入手した I/O DATA LCD-DTV222XBR です。
- 16:9 のフルハイビジョン画面ですから、パソコンモニタとして使う時の解像度も1,920×1,080ピクセルもあります。
- 地上デジタルチューナーを内臓しており、ハイビジョンテレビも映ります。
Brother HL-2140
- 2010年2月18日に入手した Brother HL-2140 です。
- これまで使っていたモノクロレーザープリンタの Canon LBP-1110 が Windows7/64bit で動かないので、買い換えました。詳しくは「トラブルシューティング」の記事を参照ください。
RATOC REX-PCI60
- やはり、ちゃんとしたシリアルポートが欲しいということで、2010年1月31日に RATOC REX-PCI60 を増設しました。
- 540s にマッチするロープロファイル対応で、2ポートあります。 PCI BUS です。
- 今でも測定器やツールのインタフェースで一番確実なのは RS-232C です。
- Windows7/64bit ドライバーはメーカページにありました。
- 定価は税別11,000円ですが、ヤフオクで新品が税込1,500円でした。

トラブルシューティング

Windows7/64bit を使っている関係上、ドライバーやアプリケーションの動作不具合が多発しています。そのうち解決されると思うのですが、これまでに実施した対策を紹介します。

【2010年2月】これまで使っていたモノクロレーザープリンタの Canon LBP-1110 が動かない
- Canon のサポートページを見ると、Windows7/32bit のドライバーはあるが、64bit 版がありません。今後も供給される見込みがなさそうです。
- これではどうしようもないので、2010年2月18日、モノクロレーザープリンタの Brother HL-2140 を購入しました。こちらは Windows7/64bit の標準ドライバーで動作します。ちなみに 12,480円（税・送料込み）で安かったです。 更に2月1日よりメーカでキャッシュバックキャンペーンを実施していたので、2,000円が還元されます。結局、1万円くらいで買えたことになります！
- 最新 OS を使うにはお金も必要と悟りました。
【2010年2月】プロアトラス2001が動かない
- プロアトラスとは GPS 電子地図です・・・これが動かないのは辛い。
  →これのとりあえずの対処方法がありました。
  - 私が GPS 電子辞書を使う第1目的は、チャリンコに搭載したポケット GPS に目的地の位置情報を入力することです。すなわち、目的地の位置情報（緯度xx度, 東経xx度という情報です。）が判ればよいのです。
  - Google マップの最新版では位置情報の割り出しが出来ます。地図の目的位置を右クリックして [この場所について] を選択すると [検索バー] に [35.668454,140.359955] のような表示が出ます。これがすなわち、[緯度, 経度] です。第1目的は達成できています！！！
- それでは最後の手段と、Virtual PC の Windows-Xp にインストールしたら動作しました。動作速度も問題ないです。とりあえず、これで使います。
- そろそろ地図買い替え時期なので、そのうち新しい製品を買い直します。ただし、ソフトが 64bit 対応になったのを確認してからです。
【2010年2月】 EDIROL UA-4FX が動いた！
- EDIROL UA-4FX はオーディオ信号をスペクトラムアナライズするのにどうしても必要です。私は主に FM Stereo チューナーの調整で使っています。
- EDIROL UA-4FX のメーカページを見ると Windows7/64bit ドライバーが公開されていました。 ASIO もサポートしています。
- 早速ダウンロードして問題なく良好動作しました。なお、EDIROL では相当古い機種でも Windows7/64bit ドライバーを公開しています。
【2010年2月】 SONY VGF-WA1 が動いた！
- インターネットラジオの SONY VGF-WA1 を Windows7/64bit で動かしたいです。
- SONY から供給されている VGF-WA1 設定ソフトを Windows7/64bit にインストールしてみましたが、予想通りＮＧでした。特に [ワイヤレスデジタルオーディオ設定ツール] がインストールされないので、VGF-WA1 への設定変更ができません。困った！
- ならばと、Windows-Xp Virtual マシンへインストールしましたが、途中で USB を認識するところから進めません。 Windows-Xp Virtual マシンは Windows7/64bit と USB ポートを共有するのですが、この共有設定ができない。断崖絶壁、困った困った！
- すんなり解決しました！
  思い出しました・・・ SONY は公開していませんが、インターネットブラウザから URL 指定を [http://192.168.1.XX] のように VGF-WA1 の IP address 指定すると Web 設定画面を出せるのです。
- VGF-WA1 の IP address を知るには、本体の [SETTING] ボタンを押し、[機器情報] - [ネットワーク情報] の画面で確認できます。
- 早速、問題なく設定変更できることを確認しました。余計なソフトウェアをインストールする必要がないので、こちらのほうが正解です。この方法が使えるので、今後の OS 変更にも大丈夫です。
【2010年4月】 Adobe PhotoDeluxe 4.0 が動かない
- 2000年の Windows-Me の頃のソフトですから、そろそろダメかなと試してみたら、やはりダメでした。 Windows-Xp で動かしていた時も挙動が少し変でした。
- なぜこんな古い画像編集ソフトを使っていたかと言うと、それはズバリ！大量処理向けの軽いソフトだったからです。ホームページの写真の編集は大量処理できるソフトでないと辛いです。
- Windows-Xp Virtual マシンで動かすことも考えられるのですが、ソフトが古過ぎるので、代わりの画像編集のフリーソフトを探しました。「Windows7/64bit で動作」「軽くて大量処理向け」「フリー」が必須条件です。
- 見つけたのは IrfanView です。
  - 軽くて処理が速く、まさにピッタリです。そこそこ高機能です。
  - 外国産なのに、メニューは日本語化できます。
  - 「自動色彩補正」によって、一発補正できます。
  - 適度な「一発シャープネス」機能があります。
【2010年4月】 IE8 がマトモに動かない
- Windows7 開発メーカである Microsoft の IE8 がマトモに動かないのです。以下の不具合あります。
  - IE8 で巷のページを開いて、その中にあるリンクをクリックすると、開くページと開かないページがある。
  - IE8/64bit にすると上記の不具合は解消されますが、Flash Player には 32bit 版しかなく、IE8/64bit では動かない。
  - IE8/64bit にもいろいろ制約事項があって使い辛いです。
- IE8/64bit 版を騙し騙し使っていましたが、とうとう堪忍袋の緒が切れて、インターネットブラウザを Opea に乗り換えました。
  - Opera に乗り換え後は快適です！

Windows10 Pro/64bit へのアップグレード

【2015年1月21日】 MicroSoft から Windows7/8/8.1 に対して1年間限定で Windows10 に無償アップグレードするとアナウンスがありました。
- Windows10 を One Windows コンセプト化し、IoT (Internet of Things) / Xbox / モバイル / タブレット / PC で共通化させ、どのデバイスでも同じアプリを動作させる狙いがあるようです。
- このために Windows10 を一挙に広げる必要があったようで、この方針に沿った処置らしい。
【2015年7月25日】 Windows10 無償アップグレードを予約しました。
- Windows7 のタスクバーに表示される [Get Windows10] アイコンをクリックして必要事項を入力するだけです。
【2015年7月29日】 Windows10 無償アップグレードが開始されました。
- この日からすぐにでもアップグレードできると思っていたのですが、何の通知も来ません？？？
【2015年8月7日】 MicroSoft より通知メールが来ました。
- ご予約いただいている方には、間もなく無償アップグレードが配信される予定です。無償アップグレードの通知がお手元に届くまで、 数日から数週間 かかります。
- 「数日から数週間」って素敵にアバウトですね。まだまだアップグレードまでの道のりは遠いようです。
【2015年8月8日】 Windows10 インストール USB メモリ を作成しました。
- Windows10 をインストールするには、MicroSoft からの「無償アップグレードの通知」を待って実行する方法以外に、手動で行う方法があります。この手動アップグレードで使うのが「Windows10 インストール USB メモリ」です。
- 作成方法は以下です。
  1. Windows10 のダウンロードサイトより メディア作成ツール をダウンロードします。 32bit 版と 64bit 版があるので、使っているパソコンに適合するほうを選択します。
  2. USB メモリをパソコンに挿入してからメディア作成ツールを起動します。
  3. 「実行する操作を選んでください」画面が表示されたら [他の PC 用にインストールメディアを作る] を選択すると「Windows10 インストール USB メモリ」を作成できます。
- タイプは [日本語] [Windows10 pro] [32/64bit 両方] としたら 6GB の USB メディアができました。作成時間は1時間足らずでした。
【2015年8月10日】 Windows10 を手動アップグレードしました
- MicroSoft からの「無償アップグレードの通知」を待っていましたが、7/29 の正式リリースから12日経っても「無償アップグレードの通知」が来ません。いい加減待ちくたびれたということで、手動アップグレード決行です。
  - 手動アップグレードする手順は Microsoft公式「メディア作成ツール」の使い方まとめに画面画像入りで詳しく記述されており、参考にしました。
- 「Windows10 インストール USB メモリ」からブートしたら「プロダクトキー」の入力を要求されました。
  - パソコンをひっくり返して「プロダクトキー」を確認するのは面倒です・・・中止しました。後述しますが、実はここで Windows7 のプロダクトキーを入れても跳ねられるらしい・・・
- 「メディア作成ツール」 (MediaCreationToolx64.exe) から再トライしました。
  - [この PC を今すぐアップグレードする] を選んで上書きアップグレード (個人用ファイルとアプリを引き継ぐ) しました。
  - 「プロダクトキー」を聞かれることなく、1時間程度で完了しました。
  - 結局、「Windows10 インストール USB メモリ」は何の役にも立たなかったです。(全然使わず)
- Windows7 Pro/64bit → Windows10 Pro/64bit に大変身しました。
  - 上書きアップグレードしたため、過去のデスクトップ画面はそのまま保持されました。
  - 見た目には「タスクバー」と「スタートアップ」が変わったくらいで、一瞬「本当に Windows10 になったの？」と思ったくらいです。
- Windows10 アップグレード記念としてメモリ増設しました。
  - Dell Studio Slim 540s を購入した時点で 4GB (2GB×2) メモリの増設発注したら 21,000円かかるところでしたが、現在ではメモリも安くなっています。
  - 適合するメモリのタイプは PC2-6400 (DDR2 800MHz) です。
  - Team [Elite TEDD2048M800C5] (2GB) × 2枚セットが中古 PC ショップで2千円だったので、これを空きスロットに実装しました。
  - メモリは全体で 2GB × 4枚＝ 8GB となりました。中古だから遅いということはありません。問題なくスイスイ動いています。
【おまけ】ワイフのパソコンも Windows10 にアップグレードしました。
- ワイフのパソコンは core i5 マシンで Windows7 Pro/32bit です。このパソコンには既に MicroSoft から「無償アップグレードの通知」が来ていました。
- 「無償アップグレードの通知」の手順でアップグレード実行しました。
  - すると「ファイルをダウンロードしています」の画面が延々と表示され、2時間近く待っても次の画面に進みません。
  - LAN ポートのランプを見ると時々しかチカチカ点滅しません。ダウンロードを断続的にやっているようです。
  - これでは、いくら我慢強い私でも耐えられない！！！・・・中止しました。
- Windows10 のダウンロードサイトより「メディア作成ツール」(MediaCreationToolx32.exe) をダウンロードして手動アップグレードすることにしました。
  - ファイルのダウンロードは数分で終わり、全体としては1時間15分程度でアップグレード完了しました。 (1Gbps FTTH 環境です。)
  - 「無償アップグレードの通知」が届いているかたも「手動アップグレード」したほうが心が平静でいられます。
- このパソコンのメモリは既に 4GB で、Windows10 Pro/32bit ではメモリ増設しても意味がないのでハード変更はなしです。
Windows10 を使ってみて
1. 心配した各アプリやデバイスは何の問題もなく動作しました。不気味なくらいです。
  - まずは Windows10 の基本的な操作の方法を一通り眺めておくことをお奨めします。
  - パソコンの立ち上げ／シャットダウンがすごく速くなりました。特にシャットダウンが速いです。
  - Windows7 の時に設置したウィジェットアプリは全滅です。そもそも Windows10 では動かないみたいです。
  - 操作速度は重くなるということはなく、Windows7 の時と何ら変わりありません。
  - [スタート] ボタンを左クリックと右クリックで表示されるメニューが変わります。左クリックは賑やかなメニュー、右クリックは従来のメニューです。
  - USB ストレージデバイスを取り出す操作で・・・
    - Windows7 の時には、全ての関連アプリを停止したにも関わらず「ビジーです」と取り出しを拒否されることが多々ありました。
    - Windows10 ではこの不具合が解消されているようです。気持ちよく確実に取り出しできます。
  - 古い Windows アプリも動くかも・・・
    - アプリのアイコンを右クリックして [プロパティ]-[互換性]-[互換モード] から古い Windows 種別が選択できます。
    - Windows 種別で Windows95 以降の全ての [Windows95] ～ [Windows8] の互換モードを選択できます。さすがに Windows1.0/2.0/3.0/3.1 は無理みたい。
    - この互換モードを指定することで古いアプリも動くかもしれません。試す価値ありです。
  - 操作性は Windows7 とそう大きく変わらないので、迷わず使うことができます。新しい機能は使いながら覚えていくことにします。
2. IE11/64bit の子プロセスはデフォールトでは 32bit で動いている！！！
  - Windows10 のデフォールトのインターネットブラウザは Edge ですが、従来との互換性のため IE11 も実装されています。
    - 例えば Suica インターネットサービスは現在のところ（2015年8月）、IE でしかサービスを受け付けません。
    - このようなサイトでは IE を使うしかありませんが、Windows10 には IE11 も実装されています。 Windows10 では IE11 より前のバージョンはインストールできません。
  - Windows10/32bit では IE11/32bit しか動作しないので親プロセスも子プロセスも 32bit です。
  - Windows10/64bit では IE11/64bit か IE11/32bit が選択できます。 IE11/64bit を選択した場合のデフォールト設定は親プロセスが 64bit、子プロセスが 32bit です。
    - 子プロセスも 64bit にするには [ツール]-[インターネットオプション]-[詳細設定]-[セキュリティ] で [拡張保護モードで64ビットプロセッサを有効にする] にチェックマークを入れて IE11 を再起動します。
    - デフォールトのまま使うのが無難です。例えば Suica インターネットサービスは現在のところ（2015年8月）、子プロセスが 32bit でしかサービスを受け付けません。
  - この辺りの検証は Internet Explorerの32bit版と64bit版のプロセスを比較するが詳しいです。
3. Windows10 のプロダクトキーを知るには・・・
  - Windows10 を USB メモリなどからインストールするには Windows10 プロダクトキーが必要です。 Windows7 プロダクトキーを入力しても跳ねられます。
  - Windows7 → Windows10 にアップグレードしたパソコンの Windows10 プロダクトキー知るには、今のところ、次のようにするしかないようです。
    1. Windows7 が動作する状態で、「メディア作成ツール」から [この PC を今すぐアップグレードする] を選んで Windows10 にアップグレードします。
    2. アップグレードした Windows10 を立ち上げて keyfinder.zip をダウンロードします。
    3. zip ファイルを解凍して出てくる [KeyFinder.exe] を実行すると Windows10 プロダクトキーが表示されます。
    4. 3 のプロダクトキーをメモして Windows10 インストール時に入力すると正しく認証されます。
  - ちなみに、Windows10 にアップグレードした 540s とワイフのパソコンでは Windows10 のプロダクトキーは全く同じでした。 イイのかしら？？？
4. KINGSOFT Office 2010 → KINGSOFT Office 2013 にアップグレードしました。
  - KINGSOFT Office は MS Office と非常に高い互換性を持った Office ソフトです。
    - WPS Office とも呼ばれ、WPS は [Writer (Word 互換)] [Presentation (PowerPoint 互換)] [Spreadsheets (Excel 互換)] の頭文字をとったものです。
    - 操作やメニューなど MS Office とほぼ変わりません。使っていて MS Office と錯覚するほどです。
    - KINGSOFT Office は MS Office と拡張子まで全く同じです。従ってどちらのソフトで作成したワークシートでも相互に読み取れます。
  - アップグレードした理由は、KINGSOFT Office 2010 は Windows10 と相性が悪いのか、何かの拍子にデッドロックするからです。
    - デッドロックが発生すると、[閉じる] ボタンも何も反応せず、Windows10 全体の操作ができなくなります。
    - この現象を解決できるのは、パソコンのシャットダウン→再立ち上げだけです。パソコンの立ち上げ／シャットダウンが速くなったのが唯一の救いです。
    - KINGSOFT Office 2013 にアップグレードしたら上記の不具合は解消しました。私は KINGSOFT Office 正規ユーザなので、無料でアップデートできます。
  - KINGSOFT Office 2013 のインストール
    1. 旧版の KINGSOFT Office 2010 をアンインストールします。旧版の Office 2010 が新しくインストールする Office 2013 に悪さをしないよう。
    2. キングソフト製品 Windows10 対応状況についてから KINGSOFT Office 2013 をダウンロードしてインストールします。
    3. 途中でシリアル番号（ライセンスキー）の入力を求められるので、KINGSOFT Office 2010 の時に取得していた「シリアル番号」を入れるとインストールできます。
5. KINGSOFT InternetSecurity 2015 を導入しました。
  - Winmdows10 には Windows Defender というマルウェア対策機能を有するアンチウイルスソフトが標準搭載されています。
    - 無料でアンチウイルスできるのがありがたいと、しばらくゴキゲンで使っていました。
    - 性能比較のために無料版の KINGSOFT InternetSecurity 2015 を試しに使ってみて唖然・・・こりゃ～ダメだ！
      - Windows Defender で発見できなかったウイルスが10個 (トロイ×3個、中国語×2個、その他×5個) も検出されてしまいました。
      - 心配になってワイフのパソコンもチェックしてみたところ、ウイルスが29個も見つかり、このうち13個がトロイでした。ウイルスの巣窟になっている悲惨な状態です。
      - やはりオマケソフトだなぁ～。 KINGSOFT InternetSecurity 2015 に敬意を表して本格的に導入しようと誓いました。
  - KINGSOFT InternetSecurity 2015 の導入
    - 無料版の KINGSOFT InternetSecurity 2015 について
      - 無料版と言えども有料版と全く同じ機能・性能があります。というか、ソフト自体は全く同じです。シリアル番号（ライセンスキー）を入れない状態では無料版、シリアル番号を入れたら有料版になるという仕組みです。
      - 無料版は以下のいずれかを選択する必要があります。 1のポップ広告はかなり煩わしく、2のほうがはるかにマシ。インストール直後のデフォールトは2です。
        
        ポップ広告を表示する・・・かなり頻繁に送られてきます。
        
        インターネットブラウザのホームページを SmartHome にする・・・こうすると1のポップ広告は表示されません。
      - 無料版はポップ広告や SmartHome に表示される広告収入で無料を維持するらしいです。
      - SmartHome はポータルサイトとして十分使えます。これでよければポップ広告なしの永久無料で使ってもイイと思います。
    - リッチな私は有料無期限版の KINGSOFT InternetSecurity 2015 をインストールしました。
      - 当然ですが、ポップ広告表示や SmartHome をホームページにする必要はないです。
      - 無期限版なので、[アップグレード] [バージョンアップ] [ウイルスパターンデータ更新] が永久に無料です。
      - いくらリッチとは言え、お金は大切に使わなくては・・・
        
        パッケージ製品の有料無期限版は定価でもシングルライセンスで 1,980円 (税抜)、3ライセンスで2,980円 (税抜) と安いです。
        
        KINGSOFT のページからシリアル番号だけを買う方法があります。これだとシングルライセンスだけですが、無期限版：2,000円 (税込)、一年版：1,000円 (税込) です。メールでシリアル番号が通知されます。
        
        amazon でパッケージ製品を買うと3ライセンスでも2,345円 (送料税込) で最安値でした。 3ライセンス必要 (私＋ワイフ＋ノート) と思い、これにしました。この価格なら私はドネーション（寄付）の感覚です。 amazon ギフト券3,000円を持っていたし。
      - amazon から届いた3ライセンスのパッケージ製品
        
        薄いペラペラの紙箱で高級感ありません。入っていたのは [CD-ROM] [4ページのインストール手順書＋シリアル番号] だけでした。マニュアル本などはありません。これだったらシリアル番号だけ買うのと変わりません。
        
        1シリアル/3ユーザでした。 1つのシリアル番号を3台のパソコンまで設定できる仕様でした。
        
        パソコンだって買い替えることがあります。 3台のパソコンまでと言ってもどうやって台数管理しているのでしょう？
    - その他・・・無料版・有料版いずれも同様。
      - InternetSecurity をインストールすると Windows Defender はオフ (無効) に自動で設定されます。
      - フルスキャンすると1時間以上とか非常に時間がかかります。この対応として、設定することで「フルスキャン終了時に自動でウイルスを除去してパソコンの電源を停止する機能」があります。就寝前にフルスキャンをかけて朝起きてから確認という場合に便利です。
      - 大々的にはうたってないけれど、以下の機能も秀逸です。
        
        パスワード管理機能・・・セキュアなパスワードを作成、保存、マスタパスワードで管理・・・パスワードの使い回しを防止！
        
        不要ファイルのクリア機能・・・不要ファイルを削除し HDD の空き容量を確保
6. Windows7 → Windows10 にアップグレードしてから、所々フォントがボヤけるようになりました。
  - Windows7 → Windows10 でシステムフォントが [Meiryo UI] → [Yu Gothic UI] に変わったことが原因です。
  - 特にメーラーの Thunderbird で顕著ですが、フォント変更にレジストリをいじる勇気が出ません。
  - そこで右のような Meiryo UI も大っきらい!! というフリーソフトを使いました。
    - Windows10 に対応しており、常駐する訳でなく、元の設定に戻すこともできるので、安心して使えます。
    - システムフォントを [Meiryo UI] に変更したらデスクトップや Thunderbird の文字が綺麗に見えるようになりました。
    - [Meiryo] ＝ [明瞭] だったのですね。 Windows10 が改善されるまでこれで使おうと思います。
7. 以上より、マトモな Windows7 マシンだったら Windows10 にアップグレードするほうが正解ですね。

Windows10 Pro/64bit での Windows エクスペリエンスインデックス

ExperienceIndexOK を使って相対的なパフォーマンス指標である Windows エクスペリエンスインデックスを測定してみました。
結果を見ると、本機はグラフィック性能が低い以外はまだまだ使えると判ります。 Windows10 ではプロセッサとメモリのサブスコアが7以上であれば快適です。