DX アンテナ AV-M30L4S をゲット!
2023年12月27日、
4K/8K 対応
CS/BS・UHF・CATV ブースタの
DX アンテナ AV-M30L4S
の中古品が税込1,650円でした。
現行製品で新品は4〜5万円程度で販売されています。
利得 30dB 型の高性能ブースタです。
写真のように調整スイッチやボリュームが多いです。
本体を見ると
[4K/8K] [光運用] という呪文
が印刷されています。
何でしょうね???
4K/8K 対応とは
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A-PAB (放送サービス高度化推進協会)
にある
4K・8K のよくある質問
を読むと疑問が解消
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衛星の電波は、アンテナで中間周波数 (IF) に変換して受信機に伝送します。
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従来の CS/BS 放送は 右旋 (右旋円偏波) を使っており、IF に 1,032〜2,071MHz を使って伝送します。
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4K/8K 衛星放送は 左旋 (左旋円偏波) を使っており、IF に 2,224〜3,224MHz を使って伝送します。
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以上の理解には
アンテナ基礎知識
が役立ちます。
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従来の CS/BS 放送受信を前提とした受信設備では 4K/8K 放送を受信できない
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左旋 IF は右旋 IF より高い周波数帯を使用するため、従来の受信設備では受信できないのです。
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3,224MHz まで伝送できる受信設備でないと 4K/8K 放送を受信できません。
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[分配器] [分波器] [ブースタ] を対応機器へ交換する必要があります。
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AV-M30LS は 4K/8K 対応
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AV-M30LS の CS/BS-IF 帯域は 1,032〜3,224MHz となっており、これが 4K/8K 対応ということです。
光運用とは
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光運用とは電波を受信する方法の1つ
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電波の受信方法には [個別に設置したアンテナで受信] [CATV 回線で受信] [FTTH の光伝送された電波で受信] があります。
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光運用とは [FTTH の光伝送された電波で受信] のことです。
具体的なサービスは
フレッツテレビ
などです。
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フレッツテレビの実体
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光ファイバーにインターネット回線とは光波長を変えて多重化して放送電波を伝送します。
技術的に面白いです。
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インターネット回線とは別のものとして伝送されるので、インターネット回線には影響を与えません。
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従来の概念では電波の伝送は同軸ケーブルですが、これが光ファイバーになったものです。
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光伝送された電波は
V-ONU
装置で通常の電波に戻り、F 端子から出力されます。
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光運用
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V-ONU 装置からの F 端子出力を AV-M30L4S に接続して使うことを [光運用] と言います。
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光ファイバーを AV-M30L4S に接続するのではなく、通常の電波になった同軸線を AV-M30L4S に接続するのです。
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光ファイバーでやってきた電波の質は非常に良く、レベルも高く、TILT などの補正はほぼ必要ありません。
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AV-M30L4S はこの光ファイバーで使う専用モードを持っているということです。
使ってみました
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デザイン
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宅別に設置するタイプのブースタで、宅内共聴設備として使います。
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このためか、ブースタとしては小型・軽量で扱いやすいです。
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ブースタというのは、そもそも黒子で、鑑賞して楽しむものではありません。
動作が良好であればそれでよいです。
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入出力端子・スイッチ・ボリューム
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入力は [混合入力] と [別入力] が選択できます。
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[混合入力] では CATV/CS-BS IF 混合信号を入力します。
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[別入力] では CATV と CS-BS IF を別々に入力します。
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[混合入力] [別入力] いずれの場合でも本機の出力は CATV/CS-BS IF が混合されたものとなります。
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[出力モニタ] 端子があり、-20dB レベルでモニタできます。
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[利得調整] ボリュームが3個あって、[CATV 下り] [CATV 上り] [CS-BS IF] のそれぞれを 0〜-10dB の範囲でゲイン調整ができます。
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CS/BS 入力のみ [TILT 調整] ボリュームがあります。
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[TILT 調整] とは周波数特性の傾き調整のことです。
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同軸ケーブルを 100m とか長く延ばすと、ケーブルの周波数特性により、高い周波数は低い周波数より減衰が大きいです。
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周波数特性はフラットにするのが望ましいので、これを補正するのが [TILT 調整] です。
仕様など
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ドキュメント
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仕様