SONY ST-S333ESG (21号機) が到着
2025年5月10日、新潟市の S さんより
SONY ST-S333ESG
の修理依頼品が到着しました。
外観はかなり良い状態です。
さてさて・・・
程度&動作チェック
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修理依頼者のコメント
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FM 感度不良で、レベルが低くステレオ受信しないです。
電源投入後1~2時間すると回復しますが不安定です。
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AM は良好です。
純正ではありませんが、代替として使用している AM アンテナを同梱します。
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仕様不明の改造端子 (RCA 端子 1組?) の除去をお願いします。
音質的に問題なければそのままでもよいですが・・・
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プリセット情報バックアップ用コンデンサの交換をお願いします。
現在、プリセットは電源 OFF でも消えたりしません。
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リモコンは同梱しませんが、もし必要であれば指示願います。
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外観
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製造シリアル番号は [206487] で、電源コードの製造マーキングより [1990年製造品] とわかりました。
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左の写真の [純正ではない AM ループアンテナ] が添付されていました。
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リアパネルに右の写真の正体不明の RCA 端子×2個が取り付けられています。

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全体としてはほぼ無キズに近い綺麗な逸品です。
側板も綺麗です。
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電源 ON してチェック
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電源が入り、操作ボタンの反応は正常です。
ディスプレイは新品同様に明るいです。
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FM 受信
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-0.1MHz の周波数ズレがあります。
80MHz の放送が 79.9MHz で受信。
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-0.1MHz 周波数ズレした所で [STEREO] ランプは点いたり消えたりします。
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このような状況なので出てくる音にはやや歪感があります。
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S メータの振れは (筆者の環境で) 40% 程度で、感度落ちしています。
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[CAL TONE] = ON で正常にテスト音が出ます。
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AM 受信
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添付された [純正ではない AM ループアンテナ] でチェックしました。
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S メータが大きく振れ、ちゃんと受信できます。
特に問題ないです。
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カバーを開けてチェック
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内部の基板には薄っすらとホコリが堆積しています。
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電源部の [C932] 電解コンデンサが交換されていますが、作業が雑で手で触るとフラフラと動きます。
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基板の裏側を見ると、ハンダ付けが下手クソで (長時間加熱したと思われ) パターンが剥がれています。
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右の写真の下側中央の3つのパターンの色が違いますが、これはパターンが剥がれて浮いているのです。
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しかもハンダがダンゴになっています。
醜いです。
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それでフラフラ動いていたのです。
電気的に非常に危ない状態です。
まずはここの緊急修理が必要です。
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左の写真で黄〇で囲んだのが [C932] です。
右の写真は [C932] の裏側のハンダ付けがメチャクチャです。

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正体不明の RCA 端子はオーディオ出力 RCA 端子と並列に配線されていました。
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ただし、ハンダ付けが下手クソで芋ハンダになっています。
配線取り外しとハンダ付けの手直しが必要です。

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更にアースバーで下手クソなハンダ付けがありました。
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下の写真のように、ハンダが基板のパターンまでまわっていなかったり、全く浮いている箇所があります。
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全部で8本あるアースバーのハンダ付けを全部やり直す必要があります。

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こんなに酷いのを見たのは初めてです。
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手直しに多大な時間がかかります。
修理依頼者はババ掴みしたと思います。
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前修理者で素人修理しないで故障したままにしてくれていたほうが、よほどマシです。
リペア (その1):緊急修理!!!
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概要
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[C932] 電解コンデンサがフラフラしているのは基板のパターンが剥がれているからです。
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このままだと剥がれたパターンが別の場所にショートして致命的な故障に至ります。
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アースバーのハンダ付けが下手クソでキチンとハンダが付いていないです。
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いずれも電源の異常 (最悪は発煙) となるので、大至急修理する必要があります。。
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修理
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パターン剥がれは直せないので、剥がれている部分のパターンを切り取り除去しました。
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[C932] は一旦取り外しリード足を整形して再度取り付けました。
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なお、前修理者は [C932] に 330uF/50V (105℃) を使っていました。
これは問題ないので流用しました。
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ダメになったパターンの代わりに耐熱電線で下の写真のように補修しました。
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キチンと補修すると綺麗になるでしょ。
前修理者もここまでやってほしかったです。

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アースバーのハンダ付け不良は手直ししました。
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上の写真で一番上に見えるアースバーは手直し済みです。
元と全然違うでしょ。
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アースバーは全部で8本あり、全て手直ししました。
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手直しは古いハンダが酸化してしまっていたので、古いハンダを除去してから新しいハンダで補修しています。
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前修理者がハンダ付けした時に高熱を長時間かけ過ぎたのでハンダが酸化してしまったのです。
余計な作業が発生しました。
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修理後の動作確認
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[C932] を触ってもフラフラしません。
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{C932] 周囲の部品やアースバーをハンマリングして振動を与えても安定に動作し続けます。
リペア (その2):前修理者が取り付けた RCA 端子を除去 ・・・ 修理依頼者の要求
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概要
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前修理者がリアパネルに新たな穴を開けて RCA 端子台を増設していました。
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信号的には ST-S333ESG 本来の [OUTPUT] 端子と並列接続していました。
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何のために???
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RCA 端子台を除去
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右の写真は取り外した RCA 端子台とその配線です。
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小学生の工作かと思うほど酷い作業です。
除去して正解です。
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端子台を取り付けるために開けた穴のバリ取りもされていません。
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リアパネルに開けた穴のバリ取り
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NOGA バー
を使ってバリ取りしました。
これでこの部分に手を触れても怪我しなくなりました。
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もうこの穴は不要なので何かのシールでも貼っておけばよいと思います。
修理依頼者のほうで処置してください。
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この穴の部分はリアパネルで普通には見えないので、このまま放置もありです。
リペア (その3):FM で -0.1MHz の周波数ズレがある
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原因
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経年変化で FM 同調点を検出する [IFT251] の調整ズレが発生したためです。
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修理
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右の赤〇で囲んだ [IFT251] を再調整して周波数ズレが直りました。
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修理後の動作確認
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放送局の周波数に合わせると [STEREO] ランプが安定して点灯し、マトモなステレオ音が出ることを確認しました。
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オートチューニングで放送局の正しい周波数で停止して受信することを確認しました。
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ST-S333ESG の場合、この再調整で S メータの振れが正常になることが多いのですが、本機はそうではなかったです。
リペア (その4):FM で感度落ちしている
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調査と原因
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S メータの振れが (筆者の受信環境で) 40% くらいしかないです。
少な過ぎです。
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要因は [FM フロントエンド] [FM IF 部] いずれかの劣化または故障です。
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要因切り分けのため [FM フロントエンド] のトリマコンデンサを回してみると、S メータの振れに全く変化がないです。
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トリマコンデンサは3個ありますが全部同じく変化がないです。
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以上より、[FM フロントエンド] のトリマコンデンサが3個とも故障したのが原因です。
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修理
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トリマコンデンサを3個とも交換しました。
左の写真が交換後で、赤〇で囲んだのがトリマコンデンサです。
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右の写真はこれまで基板に実装されていた故障したトリマコンデンサです。
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写真に見える底部のハトメ部分が接触不良になり故障しているのです。

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修理後の動作確認
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新しいトリマコンデンサを調整したら S メータの振れがビューンと上がり、(筆者の環境で) フルになりました。
リペア (その5):プリセットメモリバックアップ用の電気二重層コンデンサなど交換 ・・・ 修理依頼者の要求
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概要
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[電気二重層コンデンサ] は電源 OFF 時のプリセット情報をバックアップします。
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ここは本来 [ELNA 0.1F/5.5V] のはずですが、前修理者が [TOKIN 0.1F/5.5V] に交換していました。
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ここもハンダ付けが下手クソだし、修理依頼者の要求でもあるので交換することにします。
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ついでに短絡事故が多い [タンタルコンデンサ] も別の種類のコンデンサに交換します。
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使われていたタンタルコンデンサの耐圧が 6.3V しかありません。
ここには 6V 近くの電圧がかかります。
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タンタルコンデンサは耐圧を超えた電圧がかかると簡単に内部短絡します。
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半世紀前に [人気者] だったタンタルコンデンサは、現在では短絡事故が多いことから [嫌われ者] になっています。
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換装する積層セラミックコンデンサはタンタルより ESR が低く高性能でやや高価な無極性コンデンサです。
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修理
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部品交換リストは以下です。
| 部品番号 |
交換前 |
交換後 |
備考 |
| C604 |
10uF/6.3V (タンタル) |
10uF/25V (積層セラミック) |
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| C605 |
0.1F/5.5V |
1F/5.5V |
電気二重層コンデンサ |
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左の写真は交換後で、小さな赤〇で囲んだのが [C604]、大きな赤〇で囲んだのが [C605] です。
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右の写真は交換前に基板に実装されていた古い [C605] [C604] です。

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電気二重層コンデンサはオリジナルの 0.1F → 1F と10倍の容量になったので、10倍の10ヶ月メモリ保持できるかも?
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実際には自己放電もあるので数ヶ月でしょう。
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また、メモリ保持時間の試験は難しいのです。
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例えば1ヶ月だったら電源 OFF して1ヶ月後に ON にしてのチェックは現実的に無理です。
あくまで期待値です。
リペア (その6):ハンダクラック対策
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概要
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ST-S333ES シリーズにはハンダクラックしやすい箇所があるという持病があります。
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1つはリアパネルの端子類のハンダ付け部分です。
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ここは [リアパネル] [基板] の2方向から常にストレスを受けるのでハンダクラックしやすいのです。
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もう1つはアースバーのハンダ付け部分です。
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基板に細長い銅板が8枚走っていますが、これがアースバーです。
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ここもハンンダクラックしやすいです。
なぜなら、基板とアースバーの熱膨張率が違うからです。
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修理
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リアパネルにある [FM アンテナ端子] [AM アンテナ端子] [RCA 出力端子] のハンダ付け部を補修ハンダ付けしました。
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アースバーについては、既に [リペア (その1)] で修理済みです。
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修理後の動作確認
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RCA 端子を揺すっても音が途切れないことを確認しました。
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アンテナ端子を揺すっても S メータの振れに変化がないことを確認しました。
リペア (その7):内部の基板には薄っすらとホコリが堆積している
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エアブロアと刷毛を使ってホコリを除去しました。
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基板には既に部品が載っているので完全除去は難しいのですが、ほぼ綺麗になりました。
再調整
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電源電圧チェック (VP)
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実測値は以下のように良好です。
| VP |
表示電圧 |
実測電圧 |
判定 |
備考 |
| JW88 |
+30V |
+30.3V |
〇 |
PLL |
| JW89 |
+15V |
+14.8V |
〇 |
AUDIO |
| JW145 |
-17V |
-17.9V |
〇 |
FL |
| JW213 |
+13V |
+13.4V |
〇 |
DIGITAL |
| JW220 |
+5V |
+5.65V |
〇 |
DIGITAL |
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FM/AM 受信部の調整
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調整結果
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FM 受信部
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再調整で到着時の歪感はなくなり、ステレオセパレーションと高調波歪率が改善して音の解像度が良くなりました。
| 項目 |
IF BAND |
stereo/mono |
L |
R |
単位 |
| ステレオセパレーション (1kHz) |
WIDE |
stereo |
55 |
57 |
dB |
| NARROW |
35 |
34 |
dB |
| 高調波歪率 (1kHz) |
WIDE |
mono |
0.023 |
% |
| stereo |
0.037 |
% |
| NARROW |
mono |
0.17 |
% |
| stereo |
0.17 |
% |
| パイロット信号キャリアリーク |
WIDE |
stereo |
-75 |
-74 |
dB |
| オーディオ出力レベル偏差 (1kHz) |
WIDE |
mono |
0 |
0 |
dB |
| CAL TONE 信号 |
WIDE |
mono |
445.3 |
Hz |
| -7.2 |
dB |
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AM 受信部
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添付された [純正ではない AM ループアンテナ] に合わせ込みました。
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残念ながら
AM 放送は2028年に終了
します。
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ワイド FM 対応クリコン
を製作すれば AM 放送をワイド FM で受信できます。
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ST-S333ESG はアンテナ端子が2つあるので、ワイド FM 受信に便利です。
使ってみました
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修理&再調整が終わって
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とても綺麗な外観だったので修理は楽勝かと思ったのですが全然違いました。
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前修理者が雑で醜く危ない作業をあちこちで実施していたのです。
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修理と言いつつ不具合の作り込みをやっていました。
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前修理者が実施した作業の手直しに時間がかかりましたが、新品の性能に蘇りホッとしました。
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全体的にブラック基調のデザイン
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SONY デザインはやはり格好イイです。
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デザインが良くて性能も良い、持つべき価値があります。
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フロントパネルはアルミ材で、ヘアライン仕上げです。
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FM 受信
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感度も S/N も一級品です。
微弱電波もしっかり捉えます。
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解像度がある素晴らしい音。
現在売られているチューナ (値段は高級機並み) とは全く異次元の音です。
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AM 受信
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感度は良いです。
ループアンテナでしっかり入感します。