SONY ST-S333ESA

SONY ST-S333ESA をゲット!

2008年4月8日、ヤフオクで SONY ST-S333ESA の故障品が15,000円でした。

故障と聞くと、どうしても修理したくなるのです。 最近では故障品しか興味がありません ・・・ 病気???

さてさて、復活させることができるか???



到着した状態のまま、状態チェック

  1. 出品者のコメント

  2. 外観

  3. 電源 ON にて確認



SONY ST-S333ESA に採用されているテクノロジー

  1. 低ひずみ化

  2. 高 S/N 比

  3. 高セパレーション化

  4. デジタル系ノイズを徹底排除

  5. オーディオタイマ対応のプログラム機能

  6. マルチプロセスメモリによるワンタッチ選局



カバーを開けてみました

  1. 作りは非常に良いです 写真をクリックすると拡大写真を表示できます。

  2. 以下の IC を使用して合理化が図られています

    メーカ IC 機能
    NEC uPC1163HA FM IF Amplifier
    uPD75108CW MCU
    SANYO LA1235 FM IF System
    LA1245 AM Electronic Tuner
    LA5667 Multifunction Multiple Voltage Regulatoor
    SONY CX7925B PLL Direct comparator
    CXA1064 PLL FM MPX Stereo Demodulator
    SANYO LA3450 と同じ

  3. FM フロントエンド部



  4. SST (Super Sound Tracing) 回路

  5. FM IF 部

    以下の3つのモードがあって メチャメチャ豪華 です。 [CF201] [CF202] はユニフェーズ CF です。

    1. IF BAND:WIDE / stereo 時 (赤文字の部分は stereo WOIS 回路)

      (FE)→[FET]→[CF201]→[uPC1163HA]→[CF202]→[uPC1163HA]→ [IFT202]→[IFT204] →[LA1235]

    2. IF BAND:WIDE / mono 時 (赤文字の部分は mono WOIS 回路)

      (FE)→[FET]→[CF201]→[uPC1163HA]→[CF202]→[uPC1163HA]→ [IFT201]→[IFT203] →[LA1235]

    3. IF BAND:NARROW 時

      (FE)→[FET]→[CF201]→[uPC1163HA]→[CF202]→[uPC1163HA]→ [CF203]→[FET]→[CF204] →[LA1235]

  6. FM 検波部

  7. FM MPX 部

  8. AM 部

  9. プリセットメモリのバックアップ



修理

  1. FM 感度が悪く、音が歪っぽい

  2. チューニングノブの軸が偏心

  3. 内部基板に沈殿した綿埃



調整

写真の FM/AM 標準信号発生器 Panasonic VP-8175A (以下 SSG)、 FM Stereo 信号発生器 MEGURO MSG-2170、 周波数カウンタ ADVANTEST TR5822 を使って調整します。 10年も経つとコイルやトリマはズレます。

  

  1. 調整ポイント

    BAND セクション 種別 調整ポイント 調整内容
    FM フロントエンド L L101
    L102
    L103
    RF トラッキング
    TC CT101
    CT102
    CT103
    L L104 OSC トラッキング
    IFT IFT101 IF
    WIDE IF IFT IFT201 mono ピーク
    IFT203 mono WOIS 歪補正
    VR RV201
    IFT IFT202 stereo ピーク
    IFT204 stereo WOIS 歪補正
    VR RV202
    NARROW IF VR RV203 IF GAIN
    同調検出 IFT IFT251 同調点
    検波 IFT IFT271
    IFT272
    PLL 検波
    TC CT271
    MPX L L301 パイロットキャンセル
    VR RV303
    RV301 ステレオセパレーション (L)
    RV302 ステレオセパレーション (R)
    SIGNAL VR RV241 S メータ
    ST LEVEL RV251 ステレオ表示レベル
    MUTING RV252 ミューティングレベル
    AM フロントエンド L FE401(R) RF トラッキング
    TC FE401(C)
    L FE401(O) OSC トラッキング
    IF IFT IFT401 IF
    SIGNAL VR RV401 S メータ
    AUTO STOP RV402 オートストップレベル

  2. テストポイント (TP)

    BAND TP 接続先 内容 備考
    FM R256 R256 両端 同調点電圧 0±20mV
    R278(R) R278(R)〜GND 間 PLL 検波 IF 波形観測 10.7MHz
    TP201 TP201 ピン間 PLL 検波調整時に短絡 短絡すると FE〜LA1235 が直結される
    TP271 TP271 ピン間 PLL 検波 NULL 0±20mV
    AM TP601 TP601 ピン間 AUTO STOP 検出 ピンの [フロント側:+] [リア側:−]
    FM/AM JW20 JW20〜GND 間 VT 電圧 バリキャップ印加電圧
    JW212 JW212〜GND 間 S メータ 受信レベル

  3. 電圧チェックポイント (VP)

    VP 表示電圧 標準電圧 実測電圧 判定 備考
    JW88 +30V +30.9V +31.0V 正常 PLL
    JW89 +15V +16.3V +15.1V 正常 AUDIO
    JW145 -17V -17.5V -18.1V 正常 FL
    JW213 +13V +13.6V +13.1V 正常 DIGITAL
    JW220 +5V +5.6V +5.7V 正常 DIGITAL

  4. FM 受信部の調整

    手順 SSG出力 ST-S333ESA の設定 調整箇所 TP 及び調整値 備考
    1 - BAND : FM
    RF MODE : NORMAL
    IF BAND : WIDE
    MUTING : OFF
    CAL TONE : OFF
    - -  
    2 83MHz 90dB
    無変調
    83MHz 受信 IFT251 R256 両端電圧 = 0±20mV 同調点調整
    3 - 90MHz 受信 L104 JW20〜GND 間電圧 = 21.0±0.2V OSC トラッキング調整
    4 - 76MHz 受信 - JW20〜GND 間電圧 = 8.0±1.0V
    (確認のみ)
    5 76MHz 40dB
    無変調
    76MHz 受信 L101
    L102
    L103
    JW212 電圧 = 最大 RF トラッキング調整
    6 90MHz 40dB
    無変調
    90MHz 受信 CT101
    CT102
    CT103
    7 手順5と6を数回繰り返す
    8 83MHz 40dB
    無変調
    83MHz 受信 IFT101 JW212 電圧 = 最大 IF 調整
    9 - TP201 両端を短絡 - - PLL 検波調整
    10 83MHz 90dB
    無変調
    83MHz 受信 IFT271 R278(R)〜GND 間波形 = 最大
    オシロスコープで観測
    11 83MHz 90dB
    mono 1kHz
    CT271 オーディオ出力 = 高調波歪最小
    12 IFT272 TP271 間電圧 = 0±20mV
    13 手順11と12を数回繰り返す
    14 - TP201 両端を開放 - -
    15 83MHz 40dB
    mono 1kHz
    83MHz 受信 IFT201 JW212 電圧 = 最大 mono WOIS 歪補正
    RV201 を時計回りに
    回し切ってから調整開始
    16 83MHz 90dB
    mono 1kHz
    IFT203
    RV201
    オーディオ出力 = 高調波歪最小
    17 83MHz 90dB
    stereo 1kHz L+R
    IFT101 オーディオ出力 = 高調波歪最小 stereo IF 歪補正
    18 83MHz 40dB
    stereo 1kHz L+R
    IFT202 JW212 電圧 = 最大 stereo WOIS 歪補正
    RV202 を時計回りに
    回し切ってから調整開始
    19 83MHz 90dB
    stereo 1kHz L+R
    IFT204
    RV202
    オーディオ出力 = 高調波歪最小
    20 83MHz 90dB
    stereo 1kHz L+R
    L301
    RV303
    オーディオ出力 = 19kHz 成分最小 Pilot 信号キャンセラ調整
    21 83MHz 90dB
    stereo 1kHz R
    RV301 オーディオ出力 (L) = 最小 セパレーション調整
    22 83MHz 90dB
    stereo 1kHz L
    RV302 オーディオ出力 (R) = 最小
    23 83MHz 20dB
    stereo 1kHz L+R
    RV251 STEREO 表示 = ON/OFF 閾 STEREO 点灯レベル調整
    24 83MHz 25dB
    mono 1kHz
    MUTING : ON
    83MHz 受信
    RV252 MUTING = ON/OFF 閾 ミューティングレベル調整
    25 IF BAND : NARROW
    83MHz 受信
    RV203 IF NARROW ゲイン調整
    26 83MHz 70dB
    無変調
    IF BAND : WIDE
    83MHz 受信
    RV241 S メータ = フル 閾 S メータレベル調整

  5. AM 受信部の調整

    手順 SSG出力 ST-S333ESA の設定 調整箇所 TP 及び調整値 備考
    1 - BAND : AM
    IF BAND : WIDE
    MUTING : OFF
    CAL TONE : OFF
    - -  
    2 - 1602kHz 受信 FE401(O) JW20 電圧 = 22.0V OSC トラッキング調整
    3 - 531kHz 受信 - JW20 電圧 = 5.0V
    (確認のみ)
    4 603kHz 30dB
    無変調
    603kHz 受信 FE401(R) JW212 電圧 = 最大 RF トラッキング調整
    5 1404kHz 30dB
    無変調
    1404kHz 受信 FE401(C)
    6 手順4と5を数回繰り返す
    7 999kHz 30dB
    無変調
    999kHz 受信 IFT401 JW212 電圧 = 最大 IF 調整
    8 999kHz 74dB
    無変調
    RV401 S メータ = フル 閾 S メータレベル調整
    9 999kHz 58dB
    無変調
    RV402 TP601 間電圧 = 2.5V オートストップレベル調整

  6. 再調整結果

    項目 IF BAND L R 単位
    ステレオセパレーション (1kHz) WIDE 60 60 dB
    NARROW 30 27 dB
    パイロット信号キャリアリーク WIDE -73 -74 dB
    オーディオ出力レベル偏差 (MONO) 0 0 dB
    CAL TONE 信号 445.3 Hz
    -6.5 -6.5 dB



使ってみました

  1. デザイン

  2. プリセットメモリ

  3. 感度

  4. 音質

  5. 総評



レベルメータ



仕様など

  1. ドキュメント

  2. リモコン

  3. 仕様



    発売時期 1991年
    定価 55,000円(税抜)