TRIO KT-1000 (6号機) が到着
2024年7月12日、東京都町田市の Y さんより
TRIO KT-1000
の修理依頼品が届きました。
この写真は修理&照明 LED 化後です。
ウォームホワイト色 LED を使ったので、目に優しい色合いになりました。
程度&動作チェック
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修理依頼者のコメント
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時々、突然ザーとホワイトノイズの様な音が出ます。
電源 OFFにしてしばらくすると直ります。
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フィラメントランプの LED 化をお願いします。
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外観
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製造シリアル番号は [20700451] で、電源コードの製造マーキングより [1981年製造品] とわかりました。
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[純正 AM ループアンテナ] が添付されていました。
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所々に線キズはありますが、全体的には綺麗です。
大きな問題はありません。
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底板にトリオサービスのメンテナンスシールが貼ってありました。
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[DATE 5-9.9] となっていたので、1985年9月9日にメーカ修理されているようです。
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電源 ON してチェック
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ランプが切れはなく、スイッチもそれなりに動作します。
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[MUTING] スイッチの上にある緑色 LED が何もしていないのに点いたり消えたりします。
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FM 受信
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[S メータ] [T メータ] は正常に振れ、[STEREO] ランプが点灯し、音が正常に出ました。
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[FM REC CAL] スイッチ ON で正常にテスト音が出ます。
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正常に動作すると思っていたら、通電して1日以上経ってから修理依頼者の言う不具合と思われる現象が出ました。
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[STEREO] ランプがチラつき、グォーと連続的に聞こえる雑音だけになりました。
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[MULTIPATH-H] 端子にも同じ雑音が出ているので、検波以前の故障です。
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この時でも [S メータ] [T メータ] の動きは正常でした。
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AM 受信
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指針が示す周波数は放送周波数よりやや高い周波数ズレがありますが、正常に受信できます。
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[S メータ] は振れ [T メータ] の動きも正常です。
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カバーを開けてチェック
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ゴミはなく、基板などは綺麗です。
目視で劣化とわかる部品はないです。
リペア (その1):[STEREO] ランプがチラつき、グォーと連続的に聞こえる雑音だけになる
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調査と原因
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いろいろ再現試験しているうちに、この不具合現象は筐体内が暖まると出るとわかりました。
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現象が出た時にカバーを開けてしばらくすると直ります。
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修理依頼者は「電源 OFFにしてしばらくすると直る」と言っています。
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どちらも筐体内の温度を下げるということでは同じです。
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上記よりヒントを得て [L6] をヒートガンで温めてみたら、全く同じ現象が再現しました。
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[IC3 (TR7020)] の 1pin には 2nd IF の 1.96MHz が出ています。
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ここをオシロスコープで観測しながら [L6] を加熱すると、何と!波形が消滅しました。
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[L6] 故障確定です。
これが不具合の原因です。
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修理
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左の写真で赤〇で囲んだのが [L6] で、右は内部回路です。
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写真は基板から取り出した [L6] です。
チクワの形をしたチタコンが少し黒ずんでいます。
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[L6] からチタコンを取り外しチタコンの反対側を見ると真っ黒です。
マイグレーションが発生して劣化しています。
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チタコンを取り外した [L6] を基板に戻しました。
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チタコンの代わりに 30ppm/℃ 温度補償 NP0 型・積層セラミックコンデンサ 100pF を基板の裏側に取り付けました。
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修理後の動作確認
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まずは 1.96MHz の波形が大きく綺麗になりました。
修理前はチタコンが悪さして波形を歪ませていたようです。
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ヒートガンで [L6] を温めても波形は消滅することなく綺麗なままです。
直りました!!!
リペア (その2):[MUTING] スイッチの上にある緑色 LED が点いたり消えたりする
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原因
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右の写真で黄〇で囲んだ [MUTING] スイッチを揺すると点いたり消えたりします。
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原因は [MUTING] スイッチ接点の接触不良です。
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修理
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このスイッチは KT-1000 専用品で同じものは入手不可です。
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このため、接点接触回復作業をしてみます。
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エレクトロニッククリーナ
をスイッチの隙間から流し込んで接点を洗浄しました。
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接点復活スプレー
をスイッチの隙間から流し込みました。
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期待通り、正しく LED が ON/OFF できるようになりました。
直りました!!!
リペア (その3):照明 LED 化 ・・・ 修理依頼者の要求
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概要
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フィラメントランプは [ダイヤル] に2個、[ダイヤル指針] [STEREO] [SERVO LOCK] ランプ用にそれぞれ1個使われています。
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どのランプ交換もものすごい労力がかかります。
フロントパネルを完全にバラバラにしないとランプにアクセスできないのです。
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ダイヤルの糸掛け機構も一旦外す必要があり、手間と時間がかかります。
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寿命のある部品が簡単に交換できない → ここの作りは悪い です。
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使用する LED
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左の写真のテープ LED は [ダイヤル] 照明に使います。
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1m あたり高輝度 LED 240個の凄まじい製品です。
発色はウォームホワイト (電球色) です。
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LED 3個分が1単位で、1単位に切り出したものを2個使います。
従って LED 数は6個となります。
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[ダイヤル指針] には 3mm 砲弾型 LED を使います。
[ウォームホワイト色、14400mcd、照射角30度] です。
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[STEREO] [SERVO LOCK] には 3mm 砲弾型 LED を使います。
[白色、25000mcd、照射角30度] です。
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[STEREO] [SERVO LOCK] の表示バーは長いので光拡散キャップを併用します。
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[ダイヤル] [ダイヤル指針] [STEREO] ランプの LED 化
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LED 化の回路図は以下です。
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[ダイヤル] [ダイヤル指針] の LED は DC 駆動する必要があるので、チューナ基板の -20V から電源を取りました。
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[STEREO] ランプは元々 DC 駆動だったので、LED 化では以下の回路図のようにフィラメントランプを置き換えました。
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これらの配線を高級な耐熱電線に張り替えています。
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[SERVO LOCK] ランプの LED 化
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フィラメントランプを単純に LED 化すると、SERVO ON/OFF に関わらず LED が点灯し放しになります。
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原因は Q32 駆動電圧が +8V に対し、Q44 の駆動電圧が +9V なので Q44 が少し ON してしまうからです。
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対策として、下の回路図のように [基板の1箇所パターンカット] [抵抗1本追加] [配線変更] しました。
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配線を高級な耐熱電線に張り替えています。
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LED 実装
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左の写真は [STEREO] [SERVO LOCK] ランプホルダに LED を実装した様子です。
LED に白い光拡散キャップを被せています。
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右の写真は [ダイヤル指針] に LED を実装した様子です。
LED のリード足を加工して指針方向に向くようにしています。
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[ダイヤル] は、厚紙で 10mm 幅台紙を製作し、これに [1単位のテープ LED]×2個を貼り付け、台紙をランプホルダに貼り付けました。
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LED 化完成
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まずは疲れました。
部品交換時のメンテナンス性が悪過ぎです。
設計がよくないです。
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各 LED に流している電流が異なりますが、これは見た目の明るさを揃えたからです。
人間の目は光の波長に対する感度が均一ではない。
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ウォームホワイト色 LED を使ったので、元の雰囲気は残したまま、明るいスッキリとした綺麗で優しい表示になりました。
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明るさは目に優しい程度に抑えてあります。
例えばダイヤル照明に使った LED は 規格30mA ですが、これを 1mA 程度で使っています。
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LED 化で照明の電力消費は激減
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フィラメントランプの時は 8V/0.15A の麦球を5個使っていたので、照明だけで 6W 電力消費していました。
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LED 化後は明るくなったのに消費電量は 0.1W 以下です。
安くなった電気代で改造費はいつか回収できます。
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しかも筐体内の発熱を抑えられるので、機器の信頼性が上がりました。
リペア (その4):ハンダクラック対策
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概要
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左の写真は [ボリューム] [RCA 端子] の裏側です。
長いリードが基板に直接ハンダ付けされています。
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このハンダ付け部分には [リアパネル] [基板] の2方向から常にストレスを受けるのでハンダクラックしやすいのです。
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右の写真は [AM アンテナ端子] [FM アンテナ端子] の裏側です。
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[FM アンテナ端子] の長いリードが基板に直接ハンダ付けされています。
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[AM アンテナ端子] は電線接続なのでハンダクラックしません。
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修理
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リアパネルにある [ボリューム] [RCA 端子] [FM アンテナ端子] のハンダ付け部を補修ハンダ付けしました。
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これでまた10年以上大丈夫です。
リペア (その5):ダイヤル内部が煤状の汚れで曇っている
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概要
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LED 化するとコントラストが上がってゴミがあると目立つようになります。
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清掃
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[ダイヤルスケール板] [最前面ガラス板] やその他の部分を清掃しました。
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清掃後は LED 化と相まって明るく綺麗でコントラストの高い素敵な表示になりました。
再調整
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電圧チェック (VP)
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測定結果は以下です。
良好です。
VP |
標準値 |
実測値 |
判定 |
R260 (100Ω) 左側 |
+14V |
+13.4V |
〇 |
R261 (100Ω) 左側 |
-14V |
-13.4V |
〇 |
D25 左側 |
+9V |
+8.92V |
〇 |
D24 左側 |
-9V |
-9.06V |
〇 |
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FM/AM 受信部の再調整
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調整結果
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FM 受信
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以下のように非常に良好な性能に調整でき、音質もアップしました。
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フロントエンドのトラッキング調整にて周波数ズレは ±0.1MHz に収まりました。
項目 |
IF BAND |
stereo/mono |
L |
R |
単位 |
ステレオセパレーション (1kHz) |
WIDE |
stereo |
59 |
53 |
dB |
NARROW |
49 |
49 |
dB |
高調波歪率 (1kHz) |
WIDE |
mono |
0.024 |
% |
stereo |
0.027 |
% |
NARROW |
mono |
0.14 |
% |
stereo |
0.14 |
% |
パイロット信号キャリアリーク |
WIDE |
stereo |
-77 |
-75 |
dB |
オーディオ出力レベル偏差 |
WIDE |
mono |
0 |
-0.17 |
dB |
FM REC CAL 信号 |
WIDE |
mono |
375.0 |
Hz |
-6.0 |
dB |
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AM 受信
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少し周波数ズレがありましたが、トラッキング調整で直りました。
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添付された [純正 AM ループアンテナ] で最高感度になるよう再調整しました。
使ってみました
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修理&再調整が終わって
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LED 化により見えにくい黄昏の表示が美しくコントラストの良い素晴らしい表示にできました。
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再調整して音の解像度が上がり、非常に良い音になりました。
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感度や音質
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FM は TRIO らしい高解像度でカチッとした高音質です。
感度も良いです。
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やはり、パルスカウント検波の音はイイと思います。
独特です。
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AM は高感度で S/N が高いです。
WIDE 時は高音の伸びた良い音が出ます。
でも、本機のような高音質 FM チューナで低音質な AM 放送を聴く人はいるのだろうか???