VICTOR JT-V45

VICTOR JT-V45 が到着

2023年7月20日、埼玉県熊谷市の B さんより VICTOR JT-V45 の修理依頼品が到着しました。

7連バリコン採用の FM 専用チューナ です。

各社で FM チューナのバリコン数競争が過熱化した時期に発売されたモデルで、フロントエンドは立派だが、それ以外は並という構成になっています。



程度&動作チェック

  1. 修理依頼者のコメント

  2. 外観

  3. 電源 ON してチェック

  4. カバーを開けてチェック



カバーを開けてみました

  1. 作りは良いです。 写真をクリックすると拡大写真を表示できます。

  2. フロントエンド (FE)

  3. IF & 検波部

  4. MPX 部



リペア

  1. 感度低下している

  2. ステレオ音はバックにザラザラ感があって歪が多い

  3. 同調点ズレしている

  4. バリコン軸の接触不良回復



調整

写真の FM/AM 標準信号発生器 Panasonic VP-8175A (以下 SSG)、 FM Stereo 信号発生器 MEGURO MSG-2170、 周波数カウンタ ADVANTEST TR5822 を使って調整します。 10年も経つとコイルやトリマはズレます。

  

  1. 調整ポイント

    基板 種別 調整ポイント 調整内容 備考
    チューナ L L102
    L104
    L105
    L106
    L107
    RF トラッキング  
    TC TC1
    TC2
    TC3
    TC4
    TC5
    バリコン上にある
    L L111 OSC Buffer トラッキング  
    TC TC6 バリコン上にある
    L L110 OSC トラッキング  
    TC TC7  
    IFT T101 IF  
    IFT T102 [上コア] QR 検波 (歪補正) 基板のバグで右の写真のように
    下コア調整穴が塞がっている
    [下コア] QR 検波 (同調点)
    VR R140 ピンクノイズ出力レベル  
    R165 MUTING レベル  
    R179 MPX VCO  
    AF アンプ VR R313 ステレオセパレーション  
    R332 CAL TONE 出力レベル  

  2. 電圧チェックポイント (VP)

    VP 標準電圧 実測電圧 判定
    [電源基板] 細い赤電線 +12V +12.4V

  3. FM 受信部の調整

    手順 SSG出力 JT-V45 の設定 調整箇所 TP 及び調整値 備考
    1 - MUTING : OFF
    SELECT : AUTO
    TUNING : RELEASE
    -  
    2 83MHz
    90dB
    mono 1kHz
    83MHz
    付近で受信
    T102
    上コア
    オーディオ出力 = 高調波歪最小 QR 検波調整
    下コアは上コアを外さないと
    回せないためやりにくい
    T102
    下コア
    T メータ = センタ
    3 手順2を [T メータがセンタ] [高調波歪最小] となるまで繰り返す
    4 78MHz
    40dB
    無変調
    ダイヤル指針を
    78MHz
    に合わせる
    L110 T メータ = センタ OSC トラッキング調整
    ダイヤル指針とダイヤル周波数を
    合わせるのが目的
    5 88MHz
    40dB
    無変調
    ダイヤル指針を
    88MHz
    に合わせる
    TC7
    6 手順4〜5を数回繰り返す
    7 78MHz
    40dB
    無変調
    78MHz 受信 L102
    L104
    L105
    L106
    L107
    L111
    S メータ = 最大 RF トラッキング調整
    8 88MHz
    40dB
    無変調
    88MHz 受信 TC1
    TC2
    TC3
    TC4
    TC5
    TC6
    9 手順7〜8を数回繰り返す
    10 83MHz
    40dB
    無変調
    83MHz 受信 T101 S メータ = 最大 IF 調整
    11 83MHz
    90dB
    stereo 1kHz L+R
    83MHz 受信 R179 下の [VCO 調整手順] を参照 VCO 調整
    12 T101 オーディオ出力 = 高調波歪最小 stereo 歪補正
    13 83MHz
    90dB
    stereo 1kHz R/L
    R313 L/R ch. オーディオ出力 = 最小 セパレーション調整
    14 - MUTING : ON - MUTING 調整
    15 83MHz
    20dB
    mono 1kHz
    83MHz 受信 R165 MUTING = ON/OFF 閾
    16 83MHz
    90dB
    mono 400Hz
    83MHz 受信 - オーディオ出力 = レベル測定  
    17 - SELECT : 333Hz - 333Hz レベル調整
    18 - - R332 オーディオ出力 = 手順16の -6dB
    19 - SELECT : PINK NOISE - PINK NOISE レベル調整
    20 - - R140 オーディオ出力 = 手順16の -10dB

  4. 調整結果



使ってみました

  1. デザイン

  2. 感度と音質



仕様など

  1. ドキュメント

  2. 仕様