YAMAHA T-5 (2号機) が到着
2023年8月21日、山梨県甲府市の K さんから
YAMAHA T-5
の修理依頼品が到着しました。
調べたところ、修理困難 (修理すれば高額になる) とわかり、結果的に本機を研究用に寄贈していただきました。
どうやって修理すればよいかは思案中です。
いつになることやら ・・・
程度&動作チェック
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修理依頼者のコメント
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私が初めて使ったチューナで、今も現役で音質的な問題はないと思っています。
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ただ、目盛とチューニング位置がズレているのが昔から気になっています。
また、照明も球切れがあります。
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外観
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製造シリアル番号は [222533] で、電源コードの製造マーキングより [1979年製造品] と判明しました。
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天板にややスレがありますが、フロンパネルとリアパネルは綺麗で、全体的には綺麗な逸品です。
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電源 ON してチェック
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ダイヤル面照明用のランプが1個切れています。
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スイッチの動作は正常で、各種インディケータランプも正常に反応します。
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FM は良好に受信でき [STEREO] ランプも点灯し音も良好です。
やや感度が落ちている感じはします。
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AM は何の問題もなく良好に受信できました。
感度も良いです。
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カバーを開けてチェック
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まず、今までに開けられた形跡がありません。
こういう意味では状態が良いです。
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バリコンギア機構のプーリー軸が外れて脱落寸前になっていました。
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左の写真は外れて脱落寸前のプーリー軸で、右の写真はプーリーを手で押し込んだ状態で、これが正常状態です。
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右の写真の状態にしても、しばらく使っていると、また外れてきて左の写真のようになります。
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プーリー軸が脱落すると、バリコンギア機構のギアも外れ、こうなると修復不能になります。

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プーリー軸外れを防止するためには、プーリーを右から押さえ込む板を取り付ければ解決します。
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ところが、写真からわかるようにバリコンは斜めに取り付けられているので、押込板の製作は難しいのです。
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すぐには解決が難しく、押込板を設計して特注が必要で高額になるため、修理依頼者には [修理不能] と伝えました。
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結果、修理依頼者の判断は [研究用に寄贈します] となりました。