I-O DATA HDL-AAX2

I-O DATA HDL-AAX2 をゲット!

2020年11月27日、 amazon で 2TB NAS の I-O DATA HDL-AAX2 が送料税込12,700円でした。 2020年2月発売で、定価は税抜23,000円です。

フラグシップモデル HDL2-AAX シリーズは [RAID NAS] ですが、本機はそれの [Single NAS] です。 HDL2-AAX は RAID0 では少し高速ですが、RAID1 では本機とほぼ同じ速度です。

173.5MB/s の高速データ伝送性能があり、LAN ポートは 2.5GbE です。

CPU は Dual CoreMarvell Armada382 1.33GHz 、メモリは 512MB です。

購入時は [Windows アクセス] [Remote Link 3] だけ対応する Pure NAS です。 必要に応じて各種 [追加パッケージ] を追加インストールします。 この 必要な機能だけ実装という設計思想 に共感します。 ひょっとしたら、余計なサーバソフトが動いていないので高速なのかも。

追加パッケージには [DTCP-IP] [AFT] [FTP] [各種クラウド連携] などがあります。 [DTCP-IP] だけは千円のライセンス料がかかりますが、これ以外は無料です。

使用目的は [音楽データ蓄積] [開発データの保存] などです。 かなり貴重なデータを入れるので信頼性が一番重要です。



なぜ [RAID1 NAS] ではなく [Single NAS] にしたのか

  1. 以前は RAID1 の I-O DATA HDL2-A4.0 にバックアップ用外付け USB HDD という構成で使っていました。

  2. 私の使いかたでは NAS アクセスの継続性はそれほど問題にはならず、ただデータを完全に守りたいだけです。

  3. 熟考の結果、白羽の矢を立てたのが HDL-AAX2 だったのです。



ランプ、ボタン、端子

  1. ランプ

    ランプ 状態 内容
    STATUS - 消灯 電源 OFF
    点灯 正常動作中
    点滅 起動中、シャットダウン中、設定反映中、
    ファームウェア更新中など
    点灯 お知らせがある、何らかのエラーがある
    点滅 何らかの警告がある

  2. ボタン

    ボタン 内容
    電源 電源 ON は短押し、OFF は長押し
    リセット [IP アドレス] [管理者パスワード] [フレームサイズ] のみを
    出荷時設定に戻す

  3. 端子

    端子 内容
    USB ポート1 USB2.0、USB メモリやデジタルカメラを接続すると、
    自動的にデータをコピー
    USB ポート2 USB3.0、外付 HDD などを接続
    LAN ポート LAN ケーブルを接続 (2.5GBASE-T / 1000BASE-T 対応)
    DC ジャック 付属 AC アダプタのプラグを挿入



NAS

  1. HDL-AAX2 は、 NAS (Network Attached Storage)

  2. NAS を実現するのは HDL-AAX2 内蔵の Samba サーバ

  3. 無償の追加パッケージをインストールすると以下のプロトコルにも対応



  4. 有償の追加パッケージをインストールするとメディアサーバ機能 (DTCP-IP) にも対応



使ってみました

  1. デザインなど

  2. メール通知機能を有効化

  3. HDL-AAX2 に、新たに [disk1] [disk2] [hiro] [music] フォルダを作成

  4. HDL-AAX2 のフォルダへのアクセス権を設定

  5. 24時間365日 連続通電で運用します

  6. 使ってみて



データの履歴差分バックアップ

  1. Single NAS なので HDD 故障などで突然データ消失の恐れあり!

  2. 外付け USB HDD をバックアップ専用に接続

  3. USB HDD をフォーマット ・・・ これは一番最初にやるだけです

    1. Web 設定画面に入って [ボリューム]→[USB2]→[フォーマット] を開き、次のように設定します。

      設定項目 設定内容
      フォーマット形式 専用フォーマット
      暗号化 無効

    2. [実行]→[OK] で USB HDD のフォーマットを開始します。

      • (HDD の容量にもよりますが) フォーマットは5分くらいで終わります。 速いわぁ〜

      • フォーマット中でも NAS アクセスできます。 なぜか? 以前の HDL2-A4.0 ではフォーマット中は NAS アクセスできませんでした。

  4. 履歴差分バックアップ設定

    1. Web 設定画面に入って [データバックアップ]→[バックアップ]→[追加] を開き、次のように設定します。

      メイン設定項目 サブ設定項目 設定内容 備考
      ジョブ名 - BackUp 任意の名前でよい
      履歴数 - 1 履歴数を多くすると容量を食う
      スケジュール設定 〇有効 〇無効 有効 毎週日曜日の23:00よりバック
      アップを行う
      □月 □火 □水 □木 □金 □土 □日 [日] にチェック
      - 23:00
      オプション □ゴミ箱も対象にする
      □実行後にシャットダウンする
      □強制フルコピー
      □多くのファイルに変更があった場合
       に通知する
      全てのチェックを外す  
      除外ファイル/フォルダー - 指定しない  
      バックアップ元 対象種別 ローカル (全ての共有フォルダー)  
      バックアップ先 対象種別 ローカル  
      共有フォルダー usb2  
      サブフォルダー 空白にする  

    2. [保存] で、スケジュールに基づいて履歴差分バックアップが実行されます。 初回のバックアップには半日くらいかかります。

      • バックアップはこのようにスケジュール設定による自動バックアップがイイです。 手動では、「毎週やるぞ!」と思っていても絶対忘れます。

      • データが 1.5TB ある状態で、初回バックアップは6時間かかりました。 以前の HDL2-A4.0 では11時間だったので速くなりました。

      • 次回からは差分バックアップとなり、(追加・変更・削除したファイル容量によりますが) 10分くらいでした。 速いわぁ〜

      • バックアップ中でも NAS アクセスはできます。

  5. 以上のバックアップ設定で 実用的にデータが守られます

  6. バックアップログの見かた

  7. 転ばぬ先の杖 ・・・ HDL-AAX2 が故障したら



Remote Link 3

  1. HDL-AAX2 は、外部からリモートアクセスできる Remote Link 3 機能を実装しています。

  2. 仕組みは I-O DATA のサーバが [NAS] と [クライアント] のリンク付けをスイッチするのでしょう。

  3. クライアントから Remote Link 3 で LAN DISK にリモートアクセスする設定

  4. 実際に使ってみましたが、 意外と便利!



設定情報の保存

  1. HDL-AAX2 は設定項目が多く、これまで苦労して入力した設定内容を保存しておきたいと思いました。

  2. LAN DISK Restore ツールを使うと、設定情報の保存とリストアができます。

  3. この2つがあればバックアップは完璧



ドキュメントほか

  1. ドキュメント

  2. プレスリリース

  3. 新製品ニュース

  4. レビュー記事

  5. HDD 換装とバックアップ記事 ・・・ ただし、HDL-AAX の記事は見つからなかったので、HDL-AA の記事。 たぶん同じと思う。




ここからはディープゾーン ・・・ 素人お断り

目的

  1. HDL-AAX2 のシステムは HDD に存在

  2. ここでの目的は以下

  3. 本当はこの作業をやってみたくて HDL-AAX2 を買ったのかも



重要告知

  1. HDL-AA のバックアップ を参考に作業してみたところ、うまく動作しませんでした。 これは以下の理由が考えられます。

  2. そこで、以下の方法で HDL-AAX のシステムバックアップを作成しました。

    1. HDL-AAX2 から取り出した 2TB HDD をクローン製造マシンを使って別の 2TB HDD に完全コピーしました。

      • クローン 2TB HDD を HDL-AAX2 に組み込んでの立ち上げは全く問題は出ず良好でした。

    2. クローン 2TB HDD を組み込んだ状態で追加パッケージソフトを全て削除しました。

    3. この状態のクローン 2TB HDD から、次項からの方法でシステムバックアップを取得しました。

      • 正常なシステムバックアップ取得に成功しました!



準備するもの



事前作業

  1. 現在の HDL-AAX2 に入っている [設定情報] [内蔵 HDD データ] をバックアップ

  2. Puppy Linux を USB メモリに展開



HDL-AAX2 を分解して HDD を取り出す



HDL-AAX2 の HDD に入っているシステムのバックアップ



3TB HDD に HDL-AAX システム書き込み および データ領域確保



製品名の書き換え

  1. 今回、HDL-AAX2 からシステムバックアップを抽出したので、以下の場合に [HDL-AAX2] と表示されてしまいます。

  2. 修正の仕方は以下

  3. この操作をやらなくても 3TB 化した HDL-AAX2 は正常に動作します。



3TB HDD を HDL-AAX2 に実装して組立 → 初期化



[設定情報] [内蔵 HDD データ] [Remote Link 3] をリストア



HDL-AAX3 に大変身!