TOSHIBA TY-C251

TOSHIBA TY-C251 をゲット！

2021年11月16日、 ハードオフ さいたま宮原店で CD ラジオ TOSHIBA TY-C251 の CD 再生不能ジャンク品が税込1,650円でした。 2019年2月発売で、オープン価格ですが発売当初の実売価格は5千7百円程度でした。

外観は超綺麗 で、店内でチェックしたら、FM 放送がかなり良い音で受信できたのでゲット！

ワイド FM ホームラジオ として使うつもりで、大きさがちょうどよいです。

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状態チェック

1. プライスカード
   
   
   • CD は使えないが、ラジオは使えるようです。
     
     
   • 一番下にある 21101852 という番号より、2021年10月18日入荷品と判ります。
     
     
2. 本体のシリアル表示
   
   
   • 2021年製造品 でした。 まだ保証期間中のはずです。
     
     
   • 製造番号 [210333255 K 0] です。 この番号より、2021年3月製造かな？
     
     
3. 超綺麗な逸品
   
   
   • [2021年3月製造]→[購入]→[10月手放し] ですから半年も使われていないです。
     
     
   • キズやスレは全くありません。 新品と言ってもよいほどの超綺麗な外観です。
     
     
   • 付属品は [取扱説明書] [AC コード] です。 化粧箱以外は全て揃っています。
     
     
4. 動作チェック
   
   
   • 正常に電源 ON でき、各ボタンの操作も正常です。
     
     
   • ラジオはちゃんと動作し、音もイイです。
     
     
   • [CD] ボタンを押すと、[CD 回転]→[CD ピックアップシーク]→[レンズ位置調整]→[Err] 表示で止まります。
     
     
     • この動作より、CD ピックアップの故障と推定します。 半年で CD ピックアップ故障は早過ぎます。 初期不良の類でしょう。
       
       
   • 神の与えたもうた試練 と言う 修理の楽しみ ができました。
     
     

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修理

1. [CD ピックアップ] ドナーを準備
   
   
   • [CD ピックアップの故障] と推定したので、交換用ピックアップが必要です。 ピックアップ型式は SANYO SF-P101N (16P) です。
     
     
   • 以前ジャンク CD ラジオから外して手持ちしていた写真の [CD トランスポート] から [CD ピックアップ] を外して移植します。
     
     
   • このピックアップは大抵の CD プレーヤで使われているので、本体廃棄時に外して保管するが吉です。
     
     
   
   
   
2. 分解とピックアップ交換
   
   
   1. 背面にある 赤〇 で示した6本のプラスネジを外すと、ケースが前後に分離できます。 このうちの1本は電池カバーを開けた所です。
      
      　
      
      
   2. メイン基板にある 赤〇 で示した3本のプラスネジを外すと、CD トランスポートにアクセスでき、右のように取り出します。
      
      　
      
      
   3. 右の写真は故障していた CD ピックアップです。
      
      
      • 見た目では故障しているかどうかは見極められません。
        
        
      • 故障モードしては [レーザ光の減少] [レーザ光の焦点ボケ] などが多いです。
        
        
   4. CD ピックアップを交換し、CD トランスポートのレールとギア部分のグリスアップをします。
      
      
      • CD ピックアップにボリュームがありますが、これは調整済みなので触れないようにします。
        
        
      • グリスに経年変化の少ない TAMIYA セラグリス HG を使いました。
        
        
   5. 分解と逆の順で組み上げれば完了です。
      
      
      • まず仮組みして正常動作を確認してから、完全組み上げました。
        
        
3. たった数ヶ月で CD ピックアップが故障することもあるんだ ・・・ という貴重な経験をしました
   
   
   • 前オーナはたった数ヶ月で CD が聴けなくなって、怒り心頭でハードオフに売っぱらったんだろうな！
     
     
   • まだ保証期間中なので修理に出せばよかったのに。 筆者はこういう妄想が好き。
     
     
4. ついでに中身を鑑賞
   
   
   • AM バーアンテナの長さは 54mm でした。
     
     
   • スピーカは小さいけれどマグネットの大きい [口径 50mm] [4Ω 1.5W] が実装されていました。
     
     
   • 左はメイン基板の表面、右は裏面です。 それぞれの写真をクリックすると大きな写真を表示できます。
     
     　
     
     
   • 次の IC が使われていました。 [部品番号] も含め TY-C160 と全く同じです。 ここまで一致すると回路も全く同じとしか思えないです。
     
     

     部品番号	メーカ	型番	機能	備考
     IC102	KTMicro	KT0923D4	Monolithic Digital AM/FM Receiver	DSP radio
     IC103	SUM	CD8227GP	Low Frequency Power Amplifier	オーディオパワーアンプ
     U1	Silan	SC9659P	CD Digital Servo Singnal Processor with MCU	CD 用 DSP
     U3	ETEK	ET24C02A	Two-Wire Serial EEPROM 2K (256x8)	プリセット情報などの記憶用
     U4	HOLTEK	HT7533-1	3.3V 100mA Low Power LDO	低電圧ドロップレギュレータ
     U5	Silan	SA1466	4-ch BTL Driver for CD Player	CD サーボドライバ

     
     

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ボタンや端子など

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使ってみました

1. デザイン
   
   
   • ブラック基調のシンプルデザイン
     
     
     • スピーカ部はパンチングメタルで格好良いです。
       
       
     • 筐体のプラスチックの質は良く、作りはマトモです。
       
       
     • 取っ手はありません。 据え置き主体です。 まさにホームラジオ。
       
       
   • 表示器は経年変化しにくい液晶 (LCD)
     
     
     • コントラストは良いです。 バックライトはありません。
       
       
   • 操作は全てボタン
     
     
     • 音量もボタン操作です。 ボタン名称は日本語表示です。
       
       
   • 280(W)×149(H)×63(D)mm, 1.2kg とコンパクト
     
     
     • 正面は CD ケースを2枚並べたくらいです。 ホームラジオサイズです。
       
       
   • スピーカは 50mm×2個
     
     
     • 小さいですが、高音質タイプらしいです。
       
       
     • スピーカ出力は 1.5W＋1.5W です。
       
       
   • アンテナ
     
     
     • FM はロッドアンテナ、AM は内蔵バーアンテナです。
       
       
     • ロッドアンテナは短く、引き延ばしても 40cm しかありません。
       
       
   • AC 電源内蔵がとってもイイ
     
     
     • 邪魔っけな AC アダプタが不要で、精神的に良いです。
       
       
   • リモコン機能と時計機能がない
     
     
     • リモコンを紛失する心配がなく、面倒な時刻合わせも不要でお気軽に使えます。
       
       
     • スリープタイマ機能はあります。 120/90/60/30/15分/OFF に設定できます。
       
       
2. ラジオ
   
   
   • DSP radio 回路構成です。 DSP radio は、IFT などの LC 同調回路が無く、 経年変化しない優れた方式 です。
     
     
     • FM 受信周波数範囲は 76.0～108.0MHz (0.1MHz step) で、 ワイド FM に対応しています。
       
       
       
       
     • AM 受信周波数範囲は 531～1,710kHz (9kHz step) です。
       
       
   • 3つのチューニング方式
     
     

     チューニング方式	操作
     マニュアル	[|＜＜] [＞＞|] ボタンを押すと、受信周波数がステップ毎に変わります
     オートスキャン	[|＜＜] [＞＞|] ボタンを長押しすると、オートスキャンして放送局が見つかると停止して受信します
     プリセット	お好み選局 [1]～[5] ボタンのいずれかを押すと、プリセットコールして受信できます

     
     
   • FM1/FM2/AM それぞれに5局分プリセットでき、操作は簡単です。
     
     

     手順	操作
     1	プリセットしたい放送を受信状態にします
     2	お好み選局 [1]～[5] ボタンのいずれかを長押しすると、そのボタンにプリセットされます

     
     
   • よく聴く以下の放送局をプリセットしました。
     
     
     • プリセット情報は EEPROM に記憶 しており、電源消失しても消えないのが素晴らしい！
       
       

     プリセット 番号	FM		AM
     	周波数 (MHz)	放送局	周波数 (kHz)	放送局
     P01	78.0	bayfm78	594	NHK 第1
     P02	79.5	NACK5	810	AFN Tokyo
     P03	80.0	TOKYO FM	954	TBS ラジオ
     P04	81.3	J-WAVE	1134	文化放送
     P05	82.5	NHK-FM 東京	1242	ニッポン放送
     P06	86.8	こしがやエフエム	P01～P05 は FM1/AM P06～P10 は FM2
     P07	89.7	InterFM897
     P08	90.5	TBS ラジオ
     P09	91.6	文化放送
     P10	93.0	ニッポン放送

     
     
   • 感度
     
     
     • FM は DSP radio 特有の高感度です。
       
       
     • AM の感度は普通です。 ローカル局を受信するには問題ないです。
       
       
3. CD
   
   
   • 音は普通に出ます。 ラジオの音とたいして変わりません。
     
     
   • [プログラム] [リピート] [ランダム] [レジューム] 再生ができます。
     
     
4. 音質
   
   
   • 中身は TY-C160 と同じですが、なぜか本機のほうが音が良いです。
     
     
     • TY-C160 はモコモコ感があるが、それなりに聴きやすい音。
       
       
     • TY-C251 はモコモコ感がなく、高音に解像度感があり、TY-C160 より綺麗な音です。
       
       
     • いずれにしても、高音も低音もそう出ている訳ではありませんが聴きやすい音です。
       
       
   • やや横幅があるので、ステレオ感はそこそこ感じます。
     
     
   • 迫力のある音は出ませんが、ラジオを BGM 的に聴くのに適した音！
     
     

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仕様など

1. ドキュメント
   
   
   • TY-C251 取扱説明書
     
     
2. 仕様
   
   
   
   
3. 発売時情報
   
   

   その他	内容
   発売開始時期	2019年2月
   定価	オープン (発売当初の実売価格5千7百円程度)

   
   

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