BAOFENG UV-5R

BAOFENG UV-5R をゲット！

2012年11月15日、中国滞在中に通販で BAOFENG UV-5R を買いました。

実売価格は1台185元 (日本円換算で2,313円) とビックリ価格だったので、
　UV-5R 本体×2台＋USB ケーブル＋送料 ＝ 185×2＋38＋20 ＝ 428元 (日本円換算で5,350円)
の組み合わせで注文しました。

カラーバリエーションが5色あったので、黒と赤にしました。

前作 UV-3R は日本の YAESU VX-3 のデッドコピーと言われましたが、機能アップして UV-5R となりました。

VX-3 は定価34,800円で実売22,000円程度です。 これに対して機能アップの UV-5R は2,313円ですから、もうこれは驚くしかないですね。 この値段でよく商売になるもんだ～

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特長的なこと、DSP トランシーバ ！！！

1. 右は UV-5R の回路図です。 LSI が多用されており、とてもシンプルです。
   
   クリックすると pdf の大きな回路図が表示できます。
   
   
2. 変復調部に１チップ DSP IC RDA1846 が使われており、受信・送信・変調・復調・周波数シンセサイズなど全てをデジタル数値演算処理します。
   
   右は RDA1846 のブロック図です。 クリックすると大きなブロック図が表示できます。
   
   
3. FM 放送受信部に１チップ DSP IC RDA5802E が使われており、受信・復調・周波数シンセサイズなど全てをデジタル数値演算処理します。 受信周波数範囲は 65～108MHz なので日本および世界中で FM 放送を受信できます。
   
   右は RDA5802E のブロック図です。 クリックすると大きなブロック図が表示できます。
   
   
4. DSP 構成の最大の特長はコイルやコンデンサで同調回路を構成している訳ではないので、 経年変化がほぼ皆無 であることです。 同調はデジタル数値演算でやります。
   
   
5. 技術の進化とは恐ろしい
   
   
   • 昔は高度なアナログ高周波技術を駆使して製作したのが、今や DSP LSI 1個で心臓部ができてしまいます。
     
     
   • 大したノウハウがなくても部品を組み合わせるだけで高性能マシンが仕上がります。 通信機メーカの高度なノウハウはもはや不要か ・・・
     
     

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使ってみました

1. 私の感覚は、FM 放送が受信できる DSP ラジオを買ったらトランシーバ機能が付いてきた・・・です。
   
   
   • 中国ではトランシーバとしても使いますが、日本では DSP ラジオとして使います。
     
     
   • UV-5R は日本の技術適合を受けていないので、このまま電波を発射すると違法になります。 個人で申請して自作送信機用の [TSS 保証認定] を受けると日本で電波を発射できるようになります。 かなり面倒で費用もかかります。
     
     
   • 受信は問題ありません。
     
     
2. 全体デザイン
   
   
   • パームサイズでコンパクトです。
     
     
   • とても中国製とは思えない素晴らしい出来です。 高級な質感と程よい重みがあります。
     
     
   • 操作性は良く、取扱説明書なしでも直感で操作できます。
     
     
   • 音声ガイド付きで英語または中国語を喋るのにビックリ。 合成音で周波数とチャンネルなどを発声します。
     
     
   • LCD には周波数、S メータ、バッテリ残量などが表示され、バックライト付きなので夜でも操作に困らないです。
     
     
     • ドットマトリクスで精細な表示です。
       
       
     • バックライトは3色で、通常時・送信時・受信時の色を設定できます。
       
       
   • トランシーバは FM 変調なので音が良いです。
     
     
   • FM ラジオは DSP ラジオ特有の、感度と音の良さがあります。
     
     
   • トップ面に高輝度 LED が設置されており、懐中電灯代わりにも使えます。
     
     
3. 端子
   
   
   • SP/MIC 端子が KENWOOD の2ピン仕様です。 KENWOOD のマイクも使えます。
     
     
   • 信号アサインは右のようになっています。
     
     
4. 使用周波数帯は VHF：136～174MHz / UHF：400～480MHz と広く、出力は 4W あります
   
   
   • アマチュア無線用のトランシーバです。
     
     
   • 中国のアマチュア無線は CRSA (Chinese Radio Sports Association, 中国無線運動協会) が取りまとめているようです。 ここの英文資料 によると、運用できる周波数は以下のようです。
     
     
     • VHF 帯では、中国 144～148MHz、香港とマカオ 144～149.9MHz がアマチュア無線として運用可能です。
       
       
     • UHF 帯では、中国と香港 430～440MHz、マカオ 430～435MHz がアマチュア無線として運用可能です。
       
       
   • ちなみに、日本では 144～146MHz / 430～440MHz、アメリカでは 144～148MHz / 420～450MHz でのアマチュア無線運用ができます。
     
     
     • 日本では周波数を守れば運用していいかというと、そうではありません。 日本の場合、無線局免許と運用する送信機の許可が必要です。 輸入送信機は日本の [技術適合認定] がされていないので、個人で [TSS 保証認定] を申請し許可されなければ違法です。
       
       
     • 海外では包括免許のため、免許を受けたその日から自由なマシンで運用できます。 日本のような面倒な [TSS 保証認定] のような申請は不要です。 例えば、アメリカでは無線局免許さえ受ければ UV-5R を何の申請もなく直ぐに運用できます。 [技術適合認定] [TSS 保証認定] は認定機関と国内通信機メーカの利権を保護する制度に思えるのは私だけ？？？ （日本市場は閉鎖的と海外から非難されるのが判る気がします。）
       
       
5. 専用ソフト
   
   
   • パソコンから周波数プリセットができる以下の専用ソフトがあります。 本体のみでプリセットするより、このソフトを使ったほうが楽です。
     
     
     • UV-5R Series Program Software（VIP Customer Version)
       
       
   • 専用ソフトを使うと、周波数を国内仕様や海外仕様に書き換えたり、プリセットメモリを変更することが可能になります。
     
     
   • 専用ソフトを使うには、1024×768ピクセル以上が表示できるモニタが必要です。
     
     
   • 専用ソフトを使うには [専用シリアルケーブル] または [専用 USB ケーブル] が必要です。 [専用 USB ケーブル] を使う場合は以下の USB ドライバソフト も必要です。
     
     
     • USB ドライバソフト (Windows 7 版)
       
       
     • USB ドライバソフト (Windows Xp 版)
       
       

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仕様その他

1. USER'S MANUAL
   
   
2. SHORT-CUT
   
   
3. 回路図
   
   
4. 仕様は以下です。
   
   

   General
   Frequency Range	VHF：136～174MHz (Rx/Tx) UHF：400～480MHz (Rx/Tx)
   Memory channels	Up to 128 channels
   Frequency stability	2.5ppm
   Frequency step	2.5/5/6.25/10/12.5/25kHz
   Antenna impedance	50Ω
   Operating temperature	-20～60℃
   Supply voltage	Rechargeable Lithium-Ion 7.4V/1800mAh
   Consumption in standby	75mA
   Consumption in reception	380mA
   Consumption in transmission	1.4A
   Mode of operation	Simplex or Semi-duplex
   Duty cycle	03/03/54 min. (Rx / Tx / Standby)
   Dimension	58(W)×110(H)×32(D) mm
   Weight	130g
   Transmitter
   RF Power	4W/1W
   Type of modulation	FM
   Emission class	16KφF3E / 11KφF3E (W/N)
   Maximum deviation	±5kHz / ±2.5kHz (W/N)
   Spurious emissions	-60dB
   Receiver
   Receiver sensitivity	0.2uV (at 12dB SINAD)
   Intermodulation	60dB
   Audio output	1000mW
   Adjacent channel selectivity	65/60dB
   FM radio
   Frequency Range	65.0～108.0MHz
   Other
   Package contens	BAOFENG UV-5R UHF/VHF radio (1) Charge stand (1) Charger (1) 7.4V 1800mAh battery pack (1) Antenna (1) Belt clip (1) Hand strap (1) Instruction manual (1)

   
   

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