KENWOOD D-3300T (16号機) が到着
2025年9月9日、東京都大田区の T さんより
KENWOOD D-3300T
の修理依頼品が到着しました。
定価14万円
の高級 FM 専用チューナです。
既に業者に修理依頼してギブアップしたマシンとのこと。
どういう処置をされたか不安なので修理をお断りしましたが、どうしてもと懇願されたので引き受けました。
さてさて・・・
程度&動作チェック
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修理依頼者のコメント
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ヤフオクでそこそこの値段で落札しましたが、購入時から全く動作せず修理業者に修理の依頼をしました。
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修理業者の方で MCU、プリスケーラ、X'tal、+5V レギュレータ IC、電気二重層コンデンサを交換しました。
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一部表示が可能になり、ホワイトノイズは出るようになりました。
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ところが周波数表示が出ず局部発振が動作していないとのことです。
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アナログ専門の業者さんでこれ以上スキル的にデジタルチューナの対応は難しいと回答がありました。
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外観
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製造シリアル番号は [6ZK10303] で、電源コードの製造マーキングより [1986年製造品] とわかりました。
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フロントパネルはパッと見綺麗ですが、ポツポツとアルマイトサビが出ています。
十分実用になります。
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サイドウッドの損傷は僅かで綺麗なほうですが、一部化粧ツキ板が剥がれかけています。
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リアパネル状態は普通ですが [RCA 端子] [アンテナ端子] に白いサビが出ています。
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天板にはポツポツとしたサビが少しありますが綺麗なほうです。
底板は綺麗です。
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電源 ON してチェック
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電源は入り FL 表示器自体は表示しますが、周波数の部分がブランクになっています。
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周波数の部分は MCU から表示コントローラにシリアルデータを送信して表示します。
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ボタンや LED はそれなりに反応しますが動作は不完全です。
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例えばプリセットボタンを押すと押した時だけ該当 LED が点灯しますが、手を離すとホールドしません。
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プリセット LED のホールドは MCU が行います。
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[TUNING] ノブを回しても周波数が表示されず、局間ノイズ音だけが出ています。
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[REC CAL] を押すと正常にテスト音が出ます。
この機能は MCU ではなく別ロジックです。
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以上の不具合動作から考えると MCU が動いていない可能性が高いです。
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カバーを開けてチェック
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[C63] 18mF/5.5V 電気二重層コンデンサを除去して、代わりに 0.047F/5.5V が基板の裏に取り付けてあります。
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基板は綺麗で、目視で明らかに劣化とわかる部品は見当たりません。
リペア (その1):周波数表示がブランクのまま
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調査と原因
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到着時の初期診断にて MCU が動いていないことを疑いました。
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MCU の [IC2] TC9147BP の 40pin の [INH] 入力を測定してみると +0.5V でした。
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+0.5V は Low レベルで INH 状態となっており、これでは MCU が動作しません。
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[INH] 入力は電源 OFF 時に MCU をスリープさせ省電力モ-ドし、プリセットメモリをバックアップします。
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[INH] 入力が Low レベルになり放しなので、修理依頼者が入手した時から今まで
ずっとお眠りされている!
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すると、彼女の目を覚ましてあげる筆者は
王子さまか!
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MCU が動作するには [INH] 入力電圧が +5V になる必要があります。
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また、+0.5V というのも中途半端でもっと 0V に近いはずです。
おそらくオープンと同じような状態です。
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MCU の [INH] 駆動回路は以下です。
[IC10] 4069UB の 10pin で駆動しています。
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10pin が +0.5V でしたが 11pin も +0.5V でした。
これはあり得ないです。
[IC10] 周りがオカシイです。

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更に調査を進めると [C97] 330uF/6.3V が短絡故障しているとわかりました。
これが原因です。
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[C97] は [IC10] VCC のパスコンです。
[C97] が短絡故障すると [IC10] の電源が消失します。
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また、[C97] が短絡したことにより [D15] に過大な電流が流れます。
結果、[D15] は断線故障していました。
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[IC10] の 10pin が +0.5V という中途半端なのも、電源消失で他の回路からの電圧まわり込みだったのです。
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全て辻褄が合います。
[C97] [D15] 故障で間違いありません。
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前回の修理者は [MCU] [X'tal] を交換していますが、どちらも故障していなかったと思います。
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前回の修理者が疑った場所は正しかったが、もう一歩進んだ原因究明に至らなかったのです。
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修理
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上の回路図で赤〇で囲んだ部品を以下のように交換しました。
| 部品番号 |
交換前 |
交換後 |
備考 |
| C97 |
330uF/6.3V (85℃) |
330uF/16V (105℃) |
電解コンデンサ |
| D15 |
1SS178 |
1N4148 |
ダイオード |
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左の写真は交換後で赤〇で囲んだ部品です。
右の写真はこれまで基板に実装されていた故障した部品です。

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修理後の動作確認
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FL 表示器の周波数表示が出て FM 受信でき、音も出るようになりました。
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[TUNING] ノブを回すと正常に受信周波数が変わります。
プリセット LED もホールドできます。
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その他のボタンや LED も正常に反応します。
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やっと動作するようになりましたが、新たに以下の不具合がみつかりました。
これまで動作しなかったのでわからなかったのです。
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-0.1MHz の周波数ズレがあります。
80MHz の放送が 79.9MHz で受信。
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[STEREO] インディケータが点灯しません。
実際の音もモノラルになっています。
リペア (その2):-0.1MHz の周波数ズレがある
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原因
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修理
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FM 同調点調整用の [L9] を再調整しました。
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修理後の動作チェック
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周波数ズレは直り、オートチューニングでも正しい周波数を検出できるようになりました。
リペア (その3):[STEREO] インディケータが点灯しない
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調査と原因
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まずは MPX VCO が発振しているかチェックすると、全く発振していません。
ここは常に発振しているはずなのでオカシイです。
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下の回路図は MPX 部分です。
[IC17] AN7418S で MPX VCO を生成します。
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調べると [C121] が短絡故障して [IC17] の電源が消失していました。
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この故障で [Q55] に過大な電流が流れたので、これも故障していました。
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[C121] [Q55] 故障が原因です。

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修理
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上の回路図で赤〇で囲んだ部品を以下のように交換しました。
| 部品番号 |
交換前 |
交換後 |
備考 |
| C121 |
470uF/10V (85℃) |
470uF/16V (105℃) |
電解コンデンサ |
| Q55 |
2SC2003 |
2SC1815-GR |
トランジスタ |
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左の写真は交換後で赤〇で囲んだ部品です。
右の写真はこれまで基板に実装されていた故障した部品です。

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修理後の動作チェック
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[STEREO] インディケータが表示され、実際の音もステレオで出ました。
リペア (その4):電気二重層コンデンサ交換
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概要
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D-3300T においては AC プラグを抜いても電気二重層コンデンサで一定時間プリセットメモリの記憶をバックアップします。
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オリジナルの電気二重層コンデンサは [C63] 18mF/5.5V ですが、0.047F/5.5V に交換されていました。
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交換品は基板の裏側にやや雑っぽく取り付けられおり、手直しするよりサクッと交換しましょう。
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修理
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以下のように新しい電気二重層コンデンサを追加しました。
| 部品番号 |
交換前 |
交換後 |
備考 |
| C63 |
(18mF/5.5V) オリジナルの時 |
0.22F/5.5V |
電気二重層コンデンサ |
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右の写真は交換後で赤〇で囲んだ部品です。
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修理後の動作チェック
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プリセットができるようになり、電源を切っても消えないことを確認しました。
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コメント
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オリジナルの 18mF から 0.22F と12倍以上になったので、オリジナルより長時間バックアップできます。
おそらく1~数ヶ月か?
リペア (その5):ハンダクラック予防補修
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ハンダクラックしやすい箇所
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左の写真はリアパネルにある RCA 端子の裏側です。
端子のリードが基板に直接ハンダ付けされています。
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ここはリアパネルと基板の2方向から常にストレスがかかるのでハンダクラックしやすいです。
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右の写真は銅製放熱器に取り付けられた [パワートランジスタ] [電源 IC] です。
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ここは銅製放熱器と基板の2方向から常にストレスがかかるのでハンダクラックしやすいです。

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修理 (予防補修)
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まだハンダクラックには至ってはいませんでしたが、ハンダクラック気味になっていました。
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劣化している古いハンダを吸い取り、新しく補修ハンダ付けしました。
リペア (その6):その他
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サイドウッドの化粧ツキ板の一部が剥がれかけている
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これ以上、剥がれが進行しないよう木工ボンドで貼り合わせて補修しました。
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[RCA 端子] [アンテナ端子] に白いサビが出ている
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端子を
ピカール
でマイクロ研磨してサビを落としました。
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完全には元に戻らないのですが、使用には問題ない程度には回復しました。
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RCA 端子には防塵キャップを被せました。
防サビ効果もあります。
再調整
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電圧チェック (VP)
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実測値は以下のように良好でした。
| VP |
標準電圧 |
実測電圧 |
判定 |
備考 |
| J35 (Q26-E) |
+15V |
+14.8V |
〇 |
アナログ系 |
| J40 (Q27-E) |
-15V |
-14.7V |
〇 |
| J38 (IC11-OUT) |
+5.6V |
+5.57V |
〇 |
デジタル系 |
| J31 (Q28-E) |
+18V |
+17.5V |
〇 |
FL |
| J27 (Q32-E) |
+32V |
+31.4V |
〇 |
VT 電源 |
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FM 受信部の調整
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再調整結果
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同調点調整が大きくズレていました。
再調整で規定内に入りました。
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FM フロントエンドの RF トッラキング調整が大きくズレていました。
再調整で感度が大幅に上がりました。
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PLL 検波が大きく調整ズレしていました。
再調整で規定内に入りました。
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MPX VCO 調整でややズレがありましたが、再調整で規定内に入りました。
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IF 歪補正の再調整で高調波歪率が以下のような素晴らしい数値になりました。
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ステレオセパレーションは再調整で以下のような超優秀値になって、音の解像度が上がりました。
| 項目 |
IF BAND |
stereo/mono |
L |
R |
単位 |
| ステレオセパレーション (1kHz) |
WIDE |
stereo |
70 |
70 |
dB |
| NARROW |
58 |
58 |
dB |
| 高調波歪率 (1kHz) |
WIDE |
mono |
0.010 |
% |
| stereo |
0.011 |
% |
| NARROW |
mono |
0.031 |
% |
| stereo |
0.031 |
% |
| パイロット信号キャリアリーク |
WIDE |
stereo |
-72 |
-73 |
dB |
| オーディオ出力レベル偏差 (1kHz) |
WIDE |
mono |
0 |
-0.06 |
dB |
| REC CAL |
WIDE |
mono |
398 |
Hz |
| -6.5 |
dB |
使ってみました
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修理&再調整が終わって
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本機は別の業者がかなり部品交換してギブアップしたものでした。
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こういうギブアップ品は何をされているかわからず修理を請けたくなかったです。
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懇願されたのでやむを得ず修理を請けたのですが、完全に直すことができ、ホッとしました。
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修理により新品時の性能と音質に蘇り癒されました!
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あらためて評価してみると、外観はまあまあ良く、表示の輝度も新品同様、性能&音質良好、素晴らしい個体と思います。
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デザイン
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フロントパネルが分厚いヘアラインアルミ材、チューニングツマミやボタンもアルミ材、天板は分厚い鉄板と、質感良好です。
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[MODULATION] 表示はピークホールド付きで見易く、見ていて面白いです。
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プリセットメモリは16局分あります。
これだけあれば、まず十分です。
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[QUIETING CONTROL] ボリュームは、通常、[NORMAL] 端で使うのが正解です。
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[DISTANCE] 端にするとモノラルになってしまうので注意です。
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ステレオ受信して雑音が多い場合に操作すると、ハイブレンドされて S/N が改善されます。
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[RF SELECTOR] は [DISTANCE] で使うのが正解です。
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[DISTANCE] のほうが S/N が上がります。
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[DIRECT] は放送局の真下とか電波が強過ぎる場合に選択します。
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[DIRECT] はフロントエンドの高周波増幅段をバイパスして感度を落として強過ぎる電波に対応するモードなのです。
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[DIRECT] にしたら音が良くなるということはありません。
この辺りを誤解している人が多いです。
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このケースの方はほぼいないと思うので、[DISTANCE] で使うのが正解なのです。
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感度と音質
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聴き惚れるほど素晴らしい音です。
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KENWOOD らしい、解像度の高いカチッとした硬派の音です。
音にキラキラ感があります。
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S/N が非常に良く暗黒の静寂の中から細かい音が良く出ています。
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高級機らしい非常に安定した
感度と妨害電波排除能力です。
定価14万円にふさわしい高性能・高音質マシンです。