LUXMAN T-12 (4号機)

LUXMAN T-12 (4号機) が到着

2024年6月6日、東京都渋谷区の H さんより LUXMAN T-12 の修理依頼品が到着しました。

FM 専用機で 定価96,000円 の高級チューナです。 クリスタルロック方式 です。

写真は照明 LED 化後です。 ウォームホワイト (電球色) を使ったので、元の暖かい雰囲気が残りました。 言わなければ LED 化したとわからないです。



程度&動作チェック

  1. 修理依頼者のコメント

  2. 外観

  3. 電源 ON してチェック

  4. カバーを開けてチェック



リペア (その1):[test tone] [tuning lock release] スイッチの戻りが悪い

  1. 原因

  2. 修理



リペア (その2):Accutouch 動作がおかしい

  1. 調査と原因

  2. 修理

    1. まずは [L105] を疑い、基板から取り外してチェックしました。

      • すると右の写真のように内蔵チタコンが真っ黒になって劣化していました。 一番右側の溝にあるチクワの形をした部品です。

         

      • 劣化したチタコンを置き換えるため、[L105] [L104] の配線を調べると以下のようになっていました。



      • C1 は LCR メータ で測定すると 91pF でした。 新品時は 100pF だったはずです。

      • C1 が劣化して容量が減っているので、以下のように修理しました。

        1. [L105] から C1 を除去してから基板に戻しました。

        2. C1 の代わりに基板の裏側で NP0 30ppm/℃ 温度補償型積層セラミックコンデンサを取り付けました。

      • 残念ながら、この対策では同調点検出がおかしい現象は直りませんでした。

        • でも、チタコンが劣化していたのは確かなので、ここも修理が必要だったので無駄ではありません。

    2. こうなると [HA11211] 故障がほぼ確定です。 厄介です!

      • なぜなら、[HA11211] は半世紀前の IC で、既に廃品種になっており入手困難なのです。

        • 探してみると国内では2社に少量の在庫があるだけで、希少 IC ということで価格が高騰しています。

        • やむを得ないので、お高い! [HA11211] を取り寄せました。 修理依頼者には高価なことをご了解いただきました。

      • 手配して3日後に新品の [HA11211] が到着しました。 さっそく交換したら、 直りました!

        • Accutouch が正しく動作して放送周波数でカッチッと [tuning] ノブがロックするようになりました。

        • 同調点検出でクリスタルロックしますが、これも正常にロックするようになりました。

      • 左の写真は IC ソケット化してから交換した [HA11211] です。

        • [HA11211] は変形 18pin IC なので、20pin IC ソケットを加工して不要な 2pin 分の金具を除去して取り付けました。

      • 右の写真の青い部品は、[L105] の修理で基板の裏側に取り付けた 100pF 積層セラミックコンデンサです。

         



リペア (その3):[ダイヤル前面透明板] の下側がグラグラしている

  1. 原因

  2. 修理



リペア (その4):[CENTER] LED が壊れている

  1. 新しい LED を取り付け

  2. 電流制限抵抗を追加

  3. 動作チェック



リペア (その5):ダイヤル照明の LED 化

  1. LED 化の方法

  2. テープ LED の取り付け



再調整

  1. 電圧チェック (VP)

  2. FM 受信部の調整

  3. 調整結果



使ってみました

  1. 修理&再調整が終わって

  2. デザイン

  3. 感度と音質