LUXMAN T-12

LUXMAN T-12 をゲット!

超美しいデザインです!!!

2009年5月30日、LUXMAN T-12 のジャンク品を4,000円で入手しました。 FM 専用機で 定価96,000円 の高級チューナです。



早速、程度&動作チェック

  1. 販売者のコメント

  2. 外観

  3. 入手した状態のまま電源 ON してチェックしました



カバーを開けてみました

  1. 素晴らしい!!! まるで測定器のような美しい作り ・・・ 写真をクリックすると拡大写真を表示できます。

     

  2. フロントエンド

  3. IF 部

  4. 検波部

  5. MPX 部



リペア

  1. 電源は入るが全く動作しない

  2. 表示窓にぐらつきがある

  3. [tuning lock release] ボタンの状態を示す赤色 LED が点灯しない

  4. ダイヤルパネル照明用ランプ交換

  5. クリーニング



調整

写真の FM/AM 標準信号発生器 Panasonic VP-8175A (以下 SSG)、 FM Stereo 信号発生器 MEGURO MSG-2170、 周波数カウンタ ADVANTEST TR5822 を使って調整します。 10年も経つとコイルやトリマはズレます。

  

  1. FM 受信部の調整

    手順 SSG出力 T-12 の設定 調整箇所 TP 及び調整値 備考
    1 - IF narrow : ON
    mono : OFF
    test tone : OFF
    multipath : OFF
    muting off : ON
    quartz off : OFF
    tuning lock release : ON
    - -  
    2 78MHz 40dB
    無変調
    指針を 78MHz
    に合わせる
    フロントエンド
    L0
    R185 (47kΩ) 左側電圧 = 最大 OSC トラッキング調整
    受信周波数と指針を合わせる
    のが目的
    3 88MHz 40dB
    無変調
    指針を 88MHz
    に合わせる
    フロントエンド
    TC5
    4 手順2〜3を数回繰り返す
    5 78MHz 40dB
    無変調
    78MHz 受信 フロントエンド
    LA
    LR1
    LR2
    LR3
    R185 (47kΩ) 左側電圧 = 最大 RF トラッキング調整
    6 88MHz 40dB
    無変調
    88MHz 受信 フロントエンド
    TCA
    TCR1
    TCR2
    TCR3
    7 手順5〜6を数回繰り返す
    8 83MHz 40dB
    無変調
    83MHz 受信 フロントエンド
    IFT
    R185 (47kΩ) 左側電圧 = 最大 IF 調整
    9 83MHz 60dB
    無変調
    83MHz 受信 VR103 R181 (560Ω) リア側 = 200mVp-p
    オシロスコープで測定
    IF NARROW GAIN 調整
    10 83MHz 受信
    IF narrow : OFF
    VR102 IF WIDE GAIN 調整
    11 83MHz 90dB
    mono 1kHz
    83MHz 受信 L104 オーディオ出力 = 高調波歪最小 QR 検波調整
    12 L105 TP52〜TP53 間電圧 = 0V
    13 手順11〜12を数回繰り返す
    14 83MHz 25dB
    無変調
    83MHz 受信 VR104 S メータ = 1個点灯 S メータ調整
    15 83MHz 60dB
    無変調
    VR110 S メータ = 5個点灯
    16 手順14〜15を数回繰り返す
    17 83MHz 90dB
    mono 400Hz
    83MHz 受信 VR106 オーディオ出力電圧 = 1Vrms オーディオ出力調整
    18 test tone : ON VR109 オーディオ出力電圧 = 0.5Vrms test tone 調整
    19 83MHz 90dB
    無変調
    83MHz 受信
    test tone : OFF
    VR108 TP28 周波数 = 76kHz VCO 調整
    20 83MHz 90dB
    stereo 1kHz L+R
    VR107 オーディオ出力電圧 = 19kHz 成分最小 パイロットキャンセル調整
    21 VR101 オーディオ出力 = 高調波歪最小 ステレオ高調波歪 IF 補正
    フロントエンド
    IFT
    22 83MHz 90dB
    stereo 1kHz R/L
    VR105 L/R ch. オーディオ出力電圧 = 最小 セパレーション調整

  2. 調整結果

    項目 IF BAND L R 単位
    ステレオセパレーション wide 64 60 dB
    narrow 26 26 dB
    パイロット信号キャリアリーク wide -67 -67 dB
    オーディオ出力レベル偏差 (MONO) 0 -0.03 dB
    test tone 信号 410.2 Hz
    -6.0 -6.0 dB



使ってみました

  1. デザイン

  2. 機能関連

  3. 高性能で推奨できます



S メータ



仕様&その他

  1. Catalog

  2. Schematics

  3. 仕様は以下です。

    項目 仕様
    形式 クォーツロック方式採用 FM 専用チューナ
    受信周波数範囲 76〜90MHz
    実用感度 1.7uV (IHF)
    9.8dBf (新 IHF)
    S/N 比 80dB
    実効選択度 60dB (narrow 300kHz)
    高調波歪率 0.06% (stereo wide 1kHz)
    キャプチャーレシオ 0.8dB (wide)
    2.0dB (narrow)
    イメージ妨害比 100dB
    IF 妨害比 100dB
    AM 抑圧比 65dB
    ステレオセパレーション 50dB (wide 1kHz)
    周波数特性 20〜17,000Hz -0.5dB
    出力レベル/インピーダンス 1V/100Ω
    付属機構 ・ミューティング
    ・IF バンド切替 (wide/narrow)
    ・チューニングロック機構 (解除可能)
    ・エアチェック用テスト信号
    ・マルチパス監視用スイッチ
    ・5個の LED によるシグナルストリングスインジケータ
    アンテナインピーダンス 75Ω不平衡型
    300Ω平衡型
    電源電圧 AC100V, 50/60Hz
    定格消費電力(電気用品取締法) 22W
    外形寸法 438(W)×78(H)×322(D)mm
    重量 7kg
    その他  
    発売時期 1977年
    定価 96,000円