Panasonic ST-G560 (4号機)

Panasonic ST-G560 (4号機) が到着

2026年9月6日、埼玉県和光市の C さんより Panasonic ST-G560 の修理依頼品が到着しました。



程度&動作チェック

  1. 修理依頼者のコメント

  2. 外観のチェック

  3. 電源 ON してチェック

  4. カバーを開けてチェック



リペア (その1):FM 受信で音が出ない

  1. 調査と原因

  2. 修理

  3. 修理後の動作チェック



リペア (その2):FM 受信音に時々ブリッブリッという雑音が出る

  1. 概要

  2. トラブルシューティング

    1. [アンチバーディフィルタ] の故障か?

      • [アンチバーディフィルタ] は [FM 検波出力] と [MPX 入力] の間にあります。

      • 左の回路で [L301] が [アンチバーディフィルタ] で、内蔵チタコンが劣化すると雑音が発生します。

      • 右の写真で赤枠で囲んだのが [L301] です。

         

      • 左の写真は基板から取り外した [L301] です。

      • 右の写真は [L301] の裏側で、普通はチタコンが見えるはずですが、何やら黒い物質で埋められていました。

      • ルーペで拡大してコイルの配線状態を見ると、2pin ~ 4pin の間にあるコイルが断線気味になっていました。 原因はこれか?

         

      • 手持ちの部品取り用 ST-G560 基板から [L301] を移植してみました。 結果、現象は変わりませんでした。

      • 元の [L301] は劣化しているので、交換したままにします。

    2. [検波 IFT] の故障か?

      • 左の回路で [T101] [T102] が [検波 IFT] で、[T101] 内蔵チタコンが劣化すると雑音が発生します。

      • 右の写真は基板から取り外した [T101] です。

         

      • 左の写真は [T101] の裏側で、チクワの形をしたチタコンが真っ黒になって劣化しています。 原因はこれか?

      • [T101] から劣化したチタコンを除去してから基板に戻しました。

      • チタコンの代わりに基板の裏側で 30ppm/℃ 温度補償積層セラミックコンデンサ 82pF を右の写真のように取り付けました。

         

      • 結果、現象は変わりませんでした。

    3. [FM フロントエンド] の故障か?

      • 同一型式の [FM フロントエンド] の手持ちがあるので、交換してみました。

        • [FM フロントエンド] の OSC バリキャップが劣化すると雑音が発生します。 原因はこれか?

      • 左の写真は [FM フロントエンド] 交換後で、右の写真は基板から取り外した [FM フロントエンド] です。

         

      • 結果、現象は変わりませんでした。

    4. さて困った! もう考えられる対策箇所がない!!!

      • これまでは部品レベルの交換でしたが、大きくどこに原因があるのか切り分けるため、基板単位で交換してみよう!

      • 幸い、正常動作する ST-G560 の手持ちがあります。 ここから基板を外して本機の基板と交換して試すことができます。

      • 下の写真で (1) は [チューナ基板]、(2) は [MCU 基板]、(3) は [POWER スイッチ基板]、(4) は [フロントパネル基板]、(5) は [ロータリエンコーダ基板] です。 この順で交換してみて切り分けします。

        • (1)(2) には IC やトラジスタなど能動部品が搭載されていますが、(3)(4)(5) にはスイッチしかありません。

        • ですから、普通は (1) または (2) の交換で直るはずです。



      • (1) [チューナ基板] を交換 → 現象変わらず → [チューナ基板] を元の基板に戻しました。

      • (2) [MCU 基板] を交換 → 現象変わらず → [MCU 基板] を元の基板に戻しました。

      • (3) [POWER スイッチ基板] を交換 → 直った! 雑音が消えた!

      • [POWER スイッチ基板] が雑音が出る原因とわかりました。 これは意外でした!

  3. 修理

  4. 修理後の動作チェック



リペア (その3):[TUNING] ノブの効きが悪い

  1. 概要

  2. 調査と原因

  3. 修理

  4. 修理後の動作チェック



リペア (その4):ハンダクラック予防補修

  1. ST-G560 でハンダクラックしやすい箇所

  2. 修理 (予防補修)

  3. 修理後の動作チェック



リペア (その5):リアパネルの端子類に白いサビが出ている

  1. [RCA 端子] のサビ取り

  2. [アンテナ端子] のサビ取り



リペア (その6):その他

  1. 天板の汚れをクリーニング



再調整

  1. 電源電圧チェック (VP)

  2. FM/AM 受信部の再調整

  3. 再調整結果



使ってみました

  1. 修理&再調整が終わって

  2. 感度や音質