Panasonic ST-G560 (4号機) が到着
2026年9月6日、埼玉県和光市の C さんより
Panasonic ST-G560
の修理依頼品が到着しました。
程度&動作チェック
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修理依頼者のコメント
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ST-G560 を入手しましたが、全くチューニングできません。
修理をお願いします。
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外観のチェック
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1989年製で、シリアル番号は [NA0EB12615] です。
[純正 AM ループアンテナ] [メガネ型 AC コード] が付属していました。
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このループアンテナのプラグが壊れているので、一度差し込むと抜けません。
ご注意ください。
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なお、本体側のコネクタは正常です。
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全体的に汚れがありますが、致命的なワレやキズはないです。
フロントパネルを真正面から見ると割と綺麗です。
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リアパネルは綺麗ですが、端子類には白いサビが出ています。
天板に汚れやスレがあります。
底板は良好です。
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汚れやスレがある箇所はラックに入れれば見えません。
こういう意味からは実用品レベルの外観と言えます。
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電源 ON してチェック
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電源は問題なく入りました。
FLD 表示は正常です。
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[TUNING] ノブの効きが悪いです。
何度も回すと少し反応するという感じです。
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FM 受信
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全く受信できず音も出ません。
以下の症状より FM 同調点検出がおかしい気がします。
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[S メータ] は放送局がある周波数で 56dB 程度になるので IF 部までは動作しているようです。
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アンテナ線を外してみたら、不思議なことに「シャー」という局間ノイズが出ました。
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AM 受信
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特に問題なく受信できました。
感度も良い感じです。
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カバーを開けてチェック
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内部は綺麗です。
基板も綺麗で目視で明らかに劣化とわかる部品は見当たりません。
リペア (その1):FM 受信で音が出ない
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調査と原因
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[S メータ] は放送局がある周波数で正常に振れるので、IF 部までは動作しているようです。
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音が出ないのは同調ミューティングが掛かっているからです。
同調検出しないとミューティング解除されないのです。
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以上より同調検出調整がズレているのが原因です。
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修理
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右の写真で赤枠で囲んだ [T101] が FM 同調点調整用の IFT です。
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放送局の周波数に同調して同調点電圧を測定すると 1V 以上ありました。
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同調点電圧の調整目標値は 0±20mV なので、全然ダメです。
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[T101] を再調整して 0V にしました。
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修理後の動作チェック
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放送局に同調すると [STEREO] ランプが点灯して音が出ることを確認しました。
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音が出ない現象は直ったのですが、時々、ブリッブリッと雑音が出ます。
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これまで音が出なかったのでわからなかった不具合です。
リペア (その2):FM 受信音に時々ブリッブリッという雑音が出る
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概要
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リペア (その1) で FM 受信音が出るようになりましたが、10分に1回くらいでブリッブリッという雑音が出ます。
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発生頻度が10分に1回というのは低過ぎ、オシロスコープで波形観測しても発生の瞬間を捉えるのは無理です。
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発生する時に [STEREO] 表示が雑音に同期して点滅するのを確認できています。
これより以下の要因が考えられます。
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[STEREO] ランプが点滅することより、MPX より前、[FM フロントエンド] [IF 部] [検波部] に要因がありそうと思いました。
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トラブルシューティング
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[アンチバーディフィルタ] の故障か?
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[アンチバーディフィルタ] は [FM 検波出力] と [MPX 入力] の間にあります。
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左の回路で [L301] が [アンチバーディフィルタ] で、内蔵チタコンが劣化すると雑音が発生します。
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右の写真で赤枠で囲んだのが [L301] です。

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左の写真は基板から取り外した [L301] です。
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右の写真は [L301] の裏側で、普通はチタコンが見えるはずですが、何やら黒い物質で埋められていました。
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ルーペで拡大してコイルの配線状態を見ると、2pin ~ 4pin の間にあるコイルが断線気味になっていました。
原因はこれか?

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手持ちの部品取り用 ST-G560 基板から [L301] を移植してみました。
結果、現象は変わりませんでした。
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元の [L301] は劣化しているので、交換したままにします。
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[検波 IFT] の故障か?
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左の回路で [T101] [T102] が [検波 IFT] で、[T101] 内蔵チタコンが劣化すると雑音が発生します。
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右の写真は基板から取り外した [T101] です。

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左の写真は [T101] の裏側で、チクワの形をしたチタコンが真っ黒になって劣化しています。
原因はこれか?
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[T101] から劣化したチタコンを除去してから基板に戻しました。
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チタコンの代わりに基板の裏側で 30ppm/℃ 温度補償積層セラミックコンデンサ 82pF を右の写真のように取り付けました。

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結果、現象は変わりませんでした。
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[FM フロントエンド] の故障か?
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同一型式の [FM フロントエンド] の手持ちがあるので、交換してみました。
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[FM フロントエンド] の OSC バリキャップが劣化すると雑音が発生します。
原因はこれか?
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左の写真は [FM フロントエンド] 交換後で、右の写真は基板から取り外した [FM フロントエンド] です。

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結果、現象は変わりませんでした。
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さて困った! もう考えられる対策箇所がない!!!
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これまでは部品レベルの交換でしたが、大きくどこに原因があるのか切り分けるため、基板単位で交換してみよう!
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幸い、正常動作する ST-G560 の手持ちがあります。
ここから基板を外して本機の基板と交換して試すことができます。
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下の写真で (1) は [チューナ基板]、(2) は [MCU 基板]、(3) は [POWER スイッチ基板]、(4) は [フロントパネル基板]、(5) は [ロータリエンコーダ基板] です。
この順で交換してみて切り分けします。
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(1)(2) には IC やトラジスタなど能動部品が搭載されていますが、(3)(4)(5) にはスイッチしかありません。
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ですから、普通は (1) または (2) の交換で直るはずです。

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(1) [チューナ基板] を交換 → 現象変わらず → [チューナ基板] を元の基板に戻しました。
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(2) [MCU 基板] を交換 → 現象変わらず → [MCU 基板] を元の基板に戻しました。
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(3) [POWER スイッチ基板] を交換 → 直った! 雑音が消えた!
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[POWER スイッチ基板] が雑音が出る原因とわかりました。
これは意外でした!
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修理
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右の写真は [POWER スイッチ基板] で、スイッチとコネクタしかありません。
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ST-G560 においては {POWER] スイッチで AC100V を ON/OFF している訳ではなく、+13V と FLD 表示器のフィラメント電圧を ON/OFF しています。
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+13V の ON 接点抵抗が 100~1kΩ もありました。
正常なら 0.1Ω 以下のはずです。
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接点抵抗が異常に大きくなって +13V が不安定になり、それでも不安定ながら動作して、結果として時々雑音発生となっていたのです。
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[POWER] スイッチが完全故障していたらもっと早く気が付いたのに、半故障だったのでわからなかったのです。
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スイッチの隙間から
エレクトロニッククリーナ
を噴射して接点清掃してから、
接点復活スプレー
を噴射しました。
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+13V の ON 接点抵抗が 0.1Ω 以下になり、直りました。
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修理後の動作チェック
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修理後に半日ロングランして、雑音発生や音途切れ、[STEREO] 表示点滅などの異常が発生しないことを確認しました。
リペア (その3):[TUNING] ノブの効きが悪い
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概要
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[TUNING] ノブの効きが悪く、気合を入れて一生懸命回さないと希望の周波数を設定できません。
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調査と原因
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右の写真は [TUNING] ノブが取り付けられているロータリエンコーダの裏側です。
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ロータリエンコーダからの3本のリードが基板にハンダ付けされています。
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ルーペで拡大して観察すると、このリードでハンダクラックがあり、これが原因です。
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修理
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ロータリエンコーダのリードを補修ハンダ付けしました。
右の写真は補修ハンダ付け後です。
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修理後の動作チェック
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[TUNING] ノブを回して周波数表示が正常に変化することを確認しました。
リペア (その4):ハンダクラック予防補修
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ST-G560 でハンダクラックしやすい箇所
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左の写真は [FM/AM アンテナ端子] [RCA 端子]、右の写真は [AC100V 端子] です。
これらのリードは基板に直接ハンダ付けされています。
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これらのハンダ付け部分には [リアパネル] [基板] の2方向から常にストレスがかかっており、いずれハンダクラックします。

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修理 (予防補修)
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上記で説明したハンダ付け部分を補修ハンダ付けしました。
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修理後の動作チェック
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各端子に挿入したプラグを手で揺すって、音が途切れるなどの不具合が発生しないことを確認しました。
リペア (その5):リアパネルの端子類に白いサビが出ている
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[RCA 端子] のサビ取り
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右の写真の筆者特製の [RCA 端子研磨ツール] を使いました。
特に製作した訳ではなく、ちょっと高級なメタル RCA プラグを流用しているだけです。
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ツール内側に
ピカール液
を塗布してから RCA 端子に挿入します。
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ツールをグルグル回すとマイクロ研磨できます。
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マイクロ研磨が終わったら RCA 端子に残留しているピカール液を除去します。
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作業の結果、ほぼ新品同様の状態に回復しました。
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[アンテナ端子] のサビ取り
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ウェスに
ピカール液
を含ませて [アンテナ端子] をマイクロ研磨しました。
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作業の結果、ほぼ新品同様の状態に回復しました。
リペア (その6):その他
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天板の汚れをクリーニング
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天板を中性洗剤で水洗いしてドライヤで乾燥させました。
手垢は取れましたが、そう変わりませんでした。
再調整
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電源電圧チェック (VP)
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[MCU 基板] にある [CP106] コネクタで測定します。
[12v] [5V] のシルク印刷があります。
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電圧の実測値は正常でした。
| ポイント |
標準値 |
実測値 |
備考 |
| CP106 コネクタ [12V] |
+13.5V |
+13.6V |
チューナ/オーディオ用 |
| CP106 コネクタ [5V] |
+5.5V |
+5.51V |
ロジック用 |
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FM/AM 受信部の再調整
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再調整結果
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FM 受信
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ステレオセパレーションと高調波歪率は良好な性能が出ましたす。
キャリアリークも十分抑えられています。
| 項目 |
IF band |
stereo/mono |
L |
R |
単位 |
| ステレオセパレーション (1kHz) |
normal |
stereo |
47 |
47 |
dB |
| narrow |
35 |
36 |
dB |
| 高調波歪率 (1kHz) |
normal |
mono |
0.071 |
% |
| stereo |
0.20 |
% |
| narrow |
mono |
0.21 |
% |
| stereo |
0.21 |
% |
| パイロット信号キャリアリーク |
normal |
stereo |
-75 |
-79 |
dB |
| オーディオ出力レベル偏差 (1kHz) |
normal |
mono |
0 |
+0.30 |
dB |
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AM 受信
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付属していた [純正 AM ループアンテナ] のプラグが壊れていたので、ピン棒を挿してミノムシクリップで接続して調整しました。
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プラグの片方を [AM アンテナネジ端子]、もう一方を筐体 GND に接続します。
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このアンテナで最高感度になるように調整しました。
かなり感度良好です。
使ってみました
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修理&再調整が終わって
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今回は「FM 受信音に時々ブリッブリッという雑音が出る」のトラブルシューティングに時間がかかってしまいました。
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今までの多くのチューナの修理経験から、不具合現象を見ればどこが悪いか一瞬で判別できていました。
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今回の場合は、これが逆に災いして基本的な確認が漏れたこと、反省しています。
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修理が終わった本機は良い音が出て、やっとホッとできました。
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感度や音質
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FM は4連バリキャップフロントエンドの威力で妨害電波に強いです。
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FM/AM とも感度は良好です。
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FM の音は良好で、音が生きています。
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AM の音は周波数レンジが狭いなりにマトモです。