YAMAHA TX-500 をゲット!
2026年7月2日、東京都青梅市の F さんから
YAMAHA TX-500
を研究用に寄贈いただきました。
TX-900
とソックリな外観です。
程度&動作チェック
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寄贈者のコメント
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受信は問題ありませんが、ボタンの反応が悪い箇所があります
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外観のチェック
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製造シリアル番号は [101248] です。
電源コードは括り付けではないので、ここからは製造年がわかりません。
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[メガネ型電源コード] が付属していました。
[純正 AM ループアンテナ] は付属していませんでした。
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所々にキズやヘコミなどがあり、綺麗と言えず、かと言って醜くもなく、実用品レベルです。
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フロントパネルの天板への折り返しエッジにポツポツとキズがあります。
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リアパネルには汚れがあり、RCA 端子に軽いサビが出ています。
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天板の右側板側下に軽いヘコミがあります。
底板は特に問題ありません。
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電源 ON してチェック
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問題なく電源が入りました。
ランプ切れはありません。
表示器のバックライトだけがフィラメントランプです。
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寄贈者より「ボタンの反応が悪い箇所がある」とのことでしたが、全ボタンとも特に問題ありませんでした。
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FM 受信
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同調点ズレはなく良好にステレオ受信できます。
特に問題なさそうなので、現状の性能値を測定しました。
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到着時の性能値はチューナとしてはギリギリ使える程度で、それぞれの性能値が落ちているようです。
| 項目 |
IF MODE |
stereo/mono |
L |
R |
単位 |
| ステレオセパレーション (1kHz) |
WIDE |
stereo |
39 |
35 |
dB |
| 高調波歪率 (1kHz) |
WIDE |
mono |
0.64 |
% |
| stereo |
0.64 |
% |
| パイロット信号キャリアリーク |
WIDE |
stereo |
-43 |
-43 |
dB |
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AM 受信
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[純正 AM ループアンテナ] が付属していなかったので、右の写真の筆者が標準にしているループアンテナを接続してチェックしました。
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SONY ST-SA5ES などの大型ループアンテナです。
中古市場によく出ています。
横幅 28cm、高さ 12cm くらいのサイズです。
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このアンテナとの相性は良く S メータが振れて良好に受信できます。
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AM は問題ないようです。
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カバーを開けてチェック
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筐体内も基板もかなり綺麗です。
基板には目視で明らかに劣化とわかる部品は見当たりません。
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使用 IC のロット番号より、本機は [1986年製造品] とわかりました。
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右の写真のように、FM フロントエンドは3連バリキャップ式でした。
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TX-500 (1号機)
は4連バリキャップ式だったのですが、本機は3連バリキャップ式でした。
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「1号機は1987年製造品」「本機は1986年製造品」ということで、1987年に FM フロントエンドを変更したのかも?
リペア
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フロントパネルの天板への折り返しエッジにポツポツとキズがる
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小さいが深いキズだったので、タッチアップペン [黒] で補修塗りしました。
キズが目立たなくなりました。
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リアパネルの RCA 端子に軽いサビが出ている
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ピカール液
でマイクロ研磨してサビを落としました。
輝きがかなり蘇りました。
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天板の右側板側下に軽いヘコミがある
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ヘコミ部分を指圧して変形を修復しました。
少しマシになりました。
再調整
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電圧チェックポイント (VP)
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実測値は以下のように良好でした。
| VP |
標準電圧 |
実測電圧 |
判定 |
備考 |
| [Q119]-E |
+5.6V
| +5.43V
| 〇
| デジタル系 |
| [Q120]-E |
+10V
| +10.3V
| 〇
| アナログ系 |
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FM/AM 受信部の調整
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再調整結果
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FM 受信部
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フロントエンドのトラッキング調整で少し感度アップしました。
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FM 同調点電圧が 530mV と大きくズレていました。
再調整で規定内に入りました。
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クォードラチュア検波の歪率補正で大きく高調波歪率が下がりました。
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ステレオセパレーションと高調波歪率は以下となり、音の解像度が大きく向上しました。
| 項目 |
IF MODE |
stereo/mono |
L |
R |
単位 |
| ステレオセパレーション (1kHz) |
WIDE |
stereo |
51 |
50 |
dB |
| NARROW |
25 |
24 |
dB |
| 高調波歪率 (1kHz) |
WIDE |
mono |
0.10 |
% |
| stereo |
0.10 |
% |
| NARROW |
mono |
0.40 |
% |
| stereo |
0.40 |
% |
| パイロット信号キャリアリーク |
WIDE |
stereo |
-44 |
-44 |
dB |
| オーディオ出力レベル偏差 (1kHz) |
WIDE |
mono |
0 |
-0.05 |
dB |
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AM 受信部
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[純正 AM ループアンテナ] が付属していなかったので、IF 調整だけ実施しました。
使ってみました
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修理&再調整が終わって
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TX-500 の FM フロントエンドに [4連バリキャップ] [3連バリキャップ] の2種類あることに驚きました。
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ここが変わると妨害電波排除能力も変わる訳で、仕様も変更しないといけないですが、そうではなさそうです。
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[4連バリキャップ] の TX-500 に当たったかたはラッキーと思うしかないです。
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本機は故障していなかったので再調整だけで新品時の性能に蘇りました。
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デザイン
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TX-900
と変わらない YAMAHA らしい優れたデザインです。
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表示器はバックライト付き液晶表示です。
表示の華やかさが良いです。
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赤・緑・白の3カラーで繊細感のある表示です。
とても良いです。
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一般的な操作は直感で判ります。
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プリセットメモリは20個あり、[IF MODE] [MODE] [HI BLEND] [TUNING MODE] の状態も記憶できます。
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受信性能や音質
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FM 受信
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受信感度は良好です。
3連バリキャップ式フロントエンドですが、良好な電波の環境なら問題ないです。
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音質はソフトな傾向ながら、YAMAHA らしい細身の繊細な音にも感じます。
好みの音です。
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AM 受信
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受信感度は良好です。
音質は帯域が狭い普通の AM の音です。